「挨拶の後にアナタの名前を呼ぶ女は愛人の原石です」。禁断の不倫マンガが教える「愛人の作り方」ってホント? ウソ?

アニメ・マンガ

2017/12/2

『フリンジマン』(講談社)

 既婚男性の7割以上が不倫経験者というデータがあるという。昨年は芸能界や政界で「ゲス不倫」などとスキャンダルが発覚して、大きな話題となった。不倫は不貞行為である。世間に知られれば家庭崩壊ばかりか社会的イメージを著しく損なうだろう。しかし、そんなリスクを知ってなお、背徳感や愛欲を求めて禁断の世界に足を踏み入れる者たちが絶えない。

 青木U平が2013~2014年にヤングマガジンで連載していた漫画『フリンジマン』(講談社)は、「愛人が欲しい!」と禁断の遊びに挑もうとする男たちのコメディ。今年10月からはテレビ東京系列で板尾創路主演によるドラマも放送中と、注目を集めている。

 場末の雀荘に通う田斉、満島、安吾の3人は、今の結婚生活(うち安吾は独身)に満足できず、不倫生活に憧れていた。そこで彼らは満島の同僚である井伏に教えを乞うことにする。何しろ井伏は「愛人教授(ラ・マン プロフェッサー)」の異名を持つ、愛人作りの大ベテラン。井伏を中心に男たちは「愛人同盟」を結成して、愛人探しを始めるのだが……。

 本作では井伏たちが「愛人の作り方」などと言い、様々な男女の駆け引きに関するノウハウを披露している。何かと面白いテーマばかりなのでいくつか紹介したい。皆さんはどれだけ共感できるだろうか?

「オハヨウゴザイマス」の後に名前を呼ぶ女は愛人の原石

愛人の原石かどうかはともかく、相手からの好感度を知るバロメータとしてよくネタになるアレ。使い古されたテクニックかもしれないが、筆者のような恋愛初心者がされると「トクン…」となるので用法には注意すべし。

女性は「男が胸元を見ている」ことに気付いている

なお本作で「100%気付いている」と断言した女性キャラクターは、一方で露出の高い服を着る行為を「ボディビルダーが筋肉を見せたいという心境に近い」と言っていた。

「ガッつく」男より、「無害」な男の方がモテる

本当ですか?(真顔)

「ソレっぽい言葉」を投げかければ、相手が勝手にしゃべってくれる

あ、これ取材中で会話に詰まると似たような状況になります……。

人間は共同作業により相手を信頼する

何かを一緒に乗り越えた相手には、親近感を抱く心理効果が働くらしい。職場恋愛などもこういった状況から生まれるのかもしれない。ブラック企業とか。

「誰も気付かない長所」をホメられると弱い

「食べ方がキレイですね」「姿勢が美しい」など、本人も意識していなかったような「誰も気付かない長所」をホメることで女性との距離を縮められるという。

人間は「苦労して手に入れた情報」を疑わない

不倫に限らずすべてにおいて当てはまる法則だろう。本作では浮気を疑った妻が「旦那の携帯を見る」ことで掴んだ情報を逆手に取って、上手くアリバイ作りに利用する方法が紹介されている。

 これらは実際に取り上げられたほんの一部だが、都市伝説っぽい眉唾ものもありつつ、居酒屋などで盛り上がりそうなネタがいっぱい。男性陣は「なるほど!」とメモを取り、女性陣は「んなわけねーだろ!」と全力否定しつつ、大いに議論を交わしてみてはいかがだろうか。

 最後に念のためフォローしておくと、本作は決して不倫を推奨する漫画ではない。何しろ愛人同盟を組むことになった3人は、誰一人として不倫に成功しないからだ。『フリンジマン』は不倫がテーマであるものの、ウブな男が恋愛経験の豊富な女性に駆け引きを挑もうとする姿をコミカルに描いた作品である。

 本作が面白いからといって、実践はあくまで自己責任であることを忘れてはいけない。

文=小松良介