現役婚活アドバイザーがこっそり明かす。浮気中のパートナーを泳がせながら追い詰めるテクニック

エンタメ

公開日:2017/12/6

 水曜ドラマ『奥様は、取り扱い注意』(日本テレビ系)は、ワケありの過去を持つ主人公・菜美(綾瀬はるか)がひょんなことから主婦となり、街で起こるトラブルを解決していくストーリーです。citrusでは本ドラマの連動企画として、各放送回で取り上げる社会問題にまつわる記事を掲載。さまざまなジャンルに精通したcitrusオーサーが、ドラマをより深く楽しむためのヒントを提供していきます。

~『奥様は、取り扱い注意』連動企画 Vol.09~
もしかして浮気? 『怪しい』と感じたとき私たちがすべきこと

<第九話あらすじ>ある日突然、夫・勇輝(西島秀俊)に海外赴任話を持ちかけられ、菜美(綾瀬はるか)は彼への疑惑を深める。優里(広末涼子)も啓輔(石黒賢)との結婚生活に限界を感じ、安西(小関裕太)に安らぎを求めるように。一方、京子(本田翼)は夫・渉(中尾明慶)が同僚の女子とホテルに入る場面を、尾行中に目撃してしまう…。

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 今回ご登場いただくcitrusオーサーは、現役婚活アドバイザーの植草美幸さん。ドラマのテーマにあわせて、「どんな情報をどう見ればパートナーの『浮気』をこっそり見破れるのか」を植草さんが解説します。

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 ドラマ『奥様は、取り扱い注意」は、主婦層に限らず独身女性にも人気です。普通の主婦が非日常的な事件に巻き込まれる筋書きもさることながら、やはり「もしかしたら自分の身に起こったら……」と考えてしまうところが魅力のよう。今回のテーマは、パートナーの浮気。たしかに、既婚女性にも、結婚を望む独身女性にも気が気でないテーマですよね。

 9話では、主婦たちが自らパートナーの浮気調査や行動調査に乗り出します。「怪しいと思った時、パートナーに対してどう接するか」「どんな情報をどう見ればパートナーの『浮気』をこっそり見破れるのか」を考えてみましょう。

■浮気夫も思わずひるむ“牽制球”の投げ方

(C)NTV

 世の女性のみなさんは多かれ少なかれ、夫や彼の行動から浮気を疑った経験をお持ちでしょう。こんなとき、「女の勘」だけで大げさに糾弾するのは時期尚早。ここは戦略的に進めるのが吉でしょう。「確証はないけれどなんとなく怪しい」と感じたとき、「浮気なんてしたら、私すぐにわかっちゃうのよ」という意味を込め、夫や彼に“牽制球”を投げてみましょう。

1.スマホの扱い方の変化に気づいてますアピール

 トイレやお風呂へ行くときもその辺に置きっぱなしにしていたスマホを、突然、肌身離さず持ち歩くようになったら要注意。着信があっても出ない、LINEやメールがきても見ない、となれば一層怪しいです。電話が鳴ったとき、「誰から? 出ていいよ(返していいよ)」と堂々と笑顔で聞いてみてください。もし浮気相手なら、顔色を変えてあたふたするでしょう。仕事の電話だから、とごまかしたら、「深夜まで(または週末まで)ご苦労様ね」と余裕の笑顔で答えましょう。そのウキウキ顔、バレてますけど……と思ったら、「ずいぶん楽しそうなお仕事ね」と言ってあげてもよくってよ。

2.「友達の情報網」をアピール

 食事の際、「そういえばこの間、友達が中目黒であなたを見かけたって言ってたの」となにげなく聞いてみましょう。もし、彼に後ろめたいことがあれば「えっ、なんで? どこで?」とおどおどしたり、「そんな訳ないだろう」と怒り出したりするかもしれません。

 以上のような牽制球で「妻の目はごまかせない」と気づいたら、基本「現状維持」を求める男性は相手との関係を切るものです。それでもなお、彼がコソコソ浮気を続けるほど相手に入れ込んでいるようなら、ネクストステージに進みましょう。

■“同僚のSNS”から外堀を埋めよう

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「表情や態度がなんか怪しい」程度だったものが、「同僚との飲み会が増えた」「残業が増えた」と行動を伴うようになれば、浮気が進んでいるかもしれません。興信所を使う手もありますが、やはり多額の費用が掛かりますし、万が一シロだったら奥様の立場が危うくなることも。証拠を隠滅されたり、根回しされたりする場合もあります。ではどうしたらいいのでしょうか?

1.スマホに「居場所追跡アプリ」を埋め込む

「子供や家族の安全を守る」目的で、相手と居場所を共有できるスマホアプリがあります。相手には、「最近、夜遅くて心配だから入れてほしいの、今すぐ」と突然、ストレ―トに伝えてください。お子さんや自分のスマホにも入れているから、と入れない理由をなくして堂々と伝えましょう。夫があちこち動いているなら、理由を聞けます。それでも浮気を続け、女の勘までごまかせる男性は超やり手(笑)。いつも同じ場所で飲んでいる場合、浮気相手の家に入り浸っている可能性もありますが、場所が絞れればこちらも動きやすくなります。

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2.同僚にSNSで友達申請する

 自分自身は完璧に浮気を隠していても、知人や友人のフェイスブックやツイッター投稿からうっかりバレることがあります。事前の聞き込みで仕事仲間の“登場人物”を把握したら、友達申請しましょう。「同僚のAと一緒に大阪出張」「部下のBが悩んでいるから、会社帰りに飲みながら話を聞いてくる」といった言い訳にも、「Aさんは、奥様の投稿のシャンパングラスの写真にタグ付けされているけど?」、「部下のBさんは学生時代の友達と、仕事帰りに深夜のスポーツバーで海外サッカーの応援をしているみたいだけど?」と反論できます。直接の友達なら口裏合わせもできますが、友達の友達(とくに奥様や大勢でのイベント)のタグ付けまでコントロールできる人は少ないでしょう。

■離婚! 訴訟! といきり立つ前に考えてほしいこと

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 以上のように、順序立てて居場所や行動パターンを把握すれば、自分自身での尾行も難しくなくなります。とはいえ、昔に比べて情報量の多い現代社会です。浮気する側が居場所やアリバイをごまかしづらい一方、こちらも疑いの種となる情報に振り回されるかもしれない。それは、不幸です。こうかもしれない、あぁかもしれないと想像でカリカリするくらいなら、自ら動いて、自分の目で確かめるべきだという意見にも納得です。そして尻尾を捕まえたら、写真を撮って訴えるなり、煮るなり焼くなり食うなり、好きにしてください(笑)。

 ただ、ひとつ気になることがあります。あなたは、彼の尻尾を捕まえて、離婚したり、訴えたりしたいのかしら? せっかく愛し合って、一生の愛を誓って結婚したのです。むやみに浮気疑惑を追及し、やっとつかんだ幸せな夫婦関係をダメにしてしまうことのほうが私は残念だと思います。

 「ちょっとしたボタンの掛け違い」や「魔が差した浮気」で憎しみ合うより、いかなる時も助けあい支え合う関係のほうが幸せではないですか? 人間ですから間違えることだってあるでしょう。何があっても「やっぱり自分にはこの人しかいない」と思えるのが夫婦というもの。そのためにも、怪しいと思った時の行動は重要だと考えます。

 夫に執着して裏切らないか見張り続けて、少しの間違いで憎悪する……のではなく、「私はたくさんの男性の中からあなたを選んだし、あなたもそうよね?」というメッセージを、まずは伝えることが重要ではないでしょうか。それが、いくつになっても愛され続ける女の本当の強さだ、と私は考えます。普段から惜しみなく愛情を注ぎ合い、心が離れないよう手をつなぎ合い、些細なことは許し合う。そんな夫婦になりたいものですね。

日テレ水曜ドラマ
『奥様は、取り扱い注意』

毎週水曜22時~
<出演>
綾瀬はるか
広末涼子
本田翼
西島秀俊 ほか
<スタッフ>
原案・脚本:金城一紀
音楽:得田真裕
チーフプロデューサー:福士睦
プロデューサー:枝見洋子 松本明子(AXON)
演出:猪股隆一 ほか
製作著作:日本テレビ
HP:http://www.ntv.co.jp/okusama/index.html

文=citrus 植草美幸