人気子役の「やる気」はどのように育まれたのか?―子育てで「意思を尊重すること」と「言いなりになること」の違い

出産・子育て

2017/12/13

『わが子のやる気の育て方』(ジョビィキッズ/マガジンハウス)

 勉強をしないわが子が、テレビで活躍する子役のように、物事に熱心であってくれたら…なんて思うことがあるかもしれない。子役たちは、所属事務所でどのように育てられているのだろうか。

『わが子のやる気の育て方』(ジョビィキッズ/マガジンハウス)は、芦田愛菜さん、鈴木梨央さん、寺田心さんなどの所属事務所「ジョビィキッズ」が実践している子どもへの接し方や理念などをまとめている。子育てのヒントになること間違いなしの一冊だ。

 本書は子どものやる気や自信、個性の育て方が数多く掲載されており、それらの方法は「子どもの意思を尊重する」という考え方が支えていることがわかる。

 しかし、同時に「子どもの意思を尊重する」ばかりではダメだ、とも書かれている。

子どもの意思を尊重することと、
言いなりになることは違います。

「子どもの意思を尊重して、やりたいことをやらせてあげたい」、こう考える保護者は全国的に増えてきている。ジョビィキッズに所属する子どもの保護者も、同様の傾向があるらしい。

 しかし、本書はそういった親の考え方や姿勢を「素晴らしいことだ」と評価しながらも、待ったをかける。

ひとたび子供が「やりたくない」と言ったからといって、すぐに辞めさせようとするのは意思の尊重でしょうか。
「勉強したくない」と言ったら、その言葉を尊重して、ほうっておきますか?

 本書は、子どもの性質について「子供は経験が少ないので、目先のことにとらわれやすく、うまくいかないことがあると、すぐに嫌になる傾向があるもの」と述べる。

 では、幸いにもやりたいことを見つけて没頭していた子どもが「辞めたい」と言いだしたら、どうするか。そんなときは、子どもの意思は尊重せず、親が本当に大切なことを決めてあげる“強さ”が必要だという。

子供が本当にやりたいことを一生懸命やり続けるために、時として優先順位を決める強さが必要なのです。

家のリーダーはあくまでも分別のある大人になっていただきたいと思うのです。

 岐路に当たって親が道を押し付けても、親に確固たる方針があれば子どもはついてくる、と本書は断言している。

 ときには親が“ずぶとく”なることで、子どもの幸せが実現するのかもしれない。

文=ルートつつみ