大掃除シーズンに使える、プロが教える「キレイが続く」4つの整理整頓術!

暮らし

更新日:2017/12/27

 ついに今年も迎えてしまった「大掃除」のシーズン。いざ張り切って大掃除をしてみても、思うように大掃除がはかどらない…、物がなかなか捨てられない…、せっかくキレイにしても、またすぐに汚れてしまう…と頭を抱えてしまう方が多いのではないだろうか。そんな悩めるみなさまのために、大掃除シーズンの今こそ読みたい「整理整頓」に関する本のレビューをまとめてみた。

■整理整頓の秘訣は「収納」にアリ! キレイが続くおうちを実現するための鉄の掟

『さよさんの「きれいが続く」収納レッスン』(小西紗代/講談社)

「ダンナや子どもが使ったものを出しっぱなしにする。これじゃ毎日片付けても一向にキレイにならない!」よく聞くこんなお悩み、収納グッズを見直すことで解決できるかもしれない。整理収納アドバイザーとして“神戸のちいさな収納教室”を主宰し、雑誌やテレビでもたくさんのおうちのお悩みを解決してきた小西紗代さん。小西さん曰く、「片付かないおうちの多くは、しまう場所が複雑だったり、出すのも片付けるのも面倒になるようなしまい方をしていたりしていることが多い」という。

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 しかし、ただ収納グッズを買うだけでは、部屋はキレイにならないとか。それでは、どのように収納グッズを活用すれば、「キレイが続く」のだろうか。『さよさんの「きれいが続く」収納レッスン』(講談社)では、そんな収納に対するお悩みを解決すべく、収納グッズを選ぶための鉄の掟がまとめられている。収納グッズを買う前の準備や数ある収納グッズの活用方法、また、限られたスペースを有効に使うための便利グッズや、電気コードのごちゃごちゃを解決してくれるお助けグッズなど、年末の大掃除に役立ちそうな情報が盛りだくさんだ。

<詳しくはこちら>
年末の大掃除の前に知っておきたい! 収納グッズの購入前に必ずするべき5つの掟

■暮らしの達人から学ぶ、目からウロコの掃除アイデア

『すっきり暮らすための掃除・片づけのコツ』(主婦の友社)

 毎日掃除にばかり時間を使うことは出来ない。いざお片付け!と意気込んでみたものの、なかなかやる気になれないときだってある。『すっきり暮らすための掃除・片づけのコツ』(主婦の友社)では、リビング・玄関・子ども部屋など、家中の掃除・片づけテクニックから、インスタグラムでも人気の洗剤やクリーナーの活用方法・掃除をラクにする家づくり・モチベーションを上げる工夫まで、人気のインスタグラマー25人による”我が家の整え方”が紹介されている。

 例えば、ラクにきれいな家を保つ工夫を常に考えているというnika(@nika.home)さんの掃除の極意は“ついで掃除”。「日々の掃除は、ついでに行うことがほとんど。玄関掃除も、出かけるときにさっと履いて済ませています。わざわざ時間をとるよりも、習慣化することで、無理せず掃除をすることができている」とnikaさんは言います。ダ・ヴィンチニュースの記事内ではほかにもいくつかのテクニックを紹介。本書を参考にすれば、インスタ映えする部屋に大変身!

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「無印良品の収納ボックスで子どもの紙類を整理」「掃除をリスト化して仕事がない週末に計画的に」…暮らしの達人から学ぶ、目からウロコの掃除アイデア

■コクヨ社員が実践している片づけテクニックの秘訣は「探す手間をはぶくこと」。

『仕事がサクサクはかどる コクヨのシンプル整理術』(コクヨ株式会社/KADOKAWA)

 整理整頓をしたいのは、なにも家だけではない。多くの人々が働くオフィスでも、例えば机の上や引き出しの中、キャビネットや本棚など…。業務の生産性向上のためにも、整理整頓をしなくてはいけない場所はたくさんあるのだ。業務効率化に役立つツールの開発に定評のある「コクヨ」。その社員たちの片づけを見ると、実は”見た目のキレイさ”をゴールにしていない。モノを探す手間を排除して、”仕事をラクにすること”や”モチベーションを下げないこと”に注力している。

 『仕事がサクサクはかどる コクヨのシンプル整理術』(KADOKAWA)では、そんなコクヨ社員たちが実践している整理整頓のテクニックが紹介されている。「書類には穴をあけない、とじない」「トベルにイラストを入れて視認性をアップ」「定位置を決めた共有物を活用する」など、誰でも簡単にマネができるものばかり。オフィスの整理整頓に悩まれる仕事人のみなさまには、ぜひ本書を活用してほしい。

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結果を出すコクヨ社員が密かにやっている「片づけ」の極意!探す手間をはぶくだけで、生産性はアップする!

■メンタリストDaiGoが説く、片づけをすすめるための心理的メソッド

『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』(メンタリストDaiGo/学研プラス)

 人はなぜ片づけられないのか。「人は選択肢が多くなりすぎるとモノを選べなくなる。また、人間は自分が損をすることを非常に恐れる存在である。そして、自分が一度所有したモノに、より高い価値を感じてしまうという側面を持っている」とメンタリストのDaiGoさんは分析する。つまり、人はもともと片づけるのが苦手、というわけだ。

 では、苦手な片づけにどう取り組めばよいのか。DaiGoさんの『人生を思い通りに操る 片づけの心理法則』(学研プラス)では、「片づけとは必要なものの見極め」「理想の一日をイメージすることが片づけの第一歩」「『買い直し思考』を実践する」など、有効に片づけを行うための心理的メソッドがまとめられている。巷に溢れる小手先のテクニックではない。人間の精神面から”片づけ”を徹底追及した本書。これまで様々な方付けテクニックを試したけど、どれもダメだった…そんな人はメンタルから変えてみるのがいいのかもしれない。

<詳しくはこちら>
リバウンドしない汚部屋の片づけは○○にあり! メンタリスト・DaiGo直伝のラクラク片づく心理テク

 大掃除は、一年の終わりにやってくる大きな試練。新年をキレイで快適な部屋で過ごすのか、それとも汚部屋で過ごしてしまうのかは、あなたの大掃除にかかっている。ぜひとも、整理整頓のプロフェッショナルたちに知恵を借り、あなたの求める理想のお部屋の実現を目指してほしい。

文=田中利知(ネイビープロジェクト)