笑い・癒し・絶景・感動あり! 「ねこ写真集」4選

エンタメ

更新日:2018/1/21

 日本人はどれだけ猫が好きなんだと思わずにはいられないほど、この1年の間にも多くの猫本が出版された。自由気ままに生きる猫たちに癒しを求めたくなる気持ちも分かる。絵本や漫画など猫本のジャンルも多岐にわたるが、やはり写真集で愛くるしい姿を見たいという人も多いのではないだろうか。そんな猫フリークのために、「ねこ写真集」を4つピックアップしてみた。

アクロバットな「猫拳」がぐうかわ

『のら猫拳』(エムディエヌコーポレーション)

 まずは『のら猫拳』(エムディエヌコーポレーション)だ。 TwitterやInstagram・雑誌などで話題騒然の”アクセントさん”が、まるで格闘技やダンスをしているかのように見える猫たちの姿を収めた珠玉の写真たち。迫力満点だけどかわいらしく、なぜか癒やされてしまう作品がつまった写真集だ。

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 戦いや修行・ダンスを繰り広げる猫たちになぜか笑ってしまう。あまりの迫真のポージングに、ひょっとすると「猫拳」という拳法が猫たちの世界に存在しているのではと思えるほど完成された動作に見惚れてしまうこと間違いなし。猫たちの声を代弁したかのようなコメントにも注目。自由にたくましく生きる猫たちが見せる元気で楽しそうな姿に癒されてみては。

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猫が格闘技? 猫がダンス? SNSや雑誌で話題騒然の“のら猫拳”

猫のやることはすべて”おしごと”

『ねこのおしごと』(エムディエヌコーポレーション)

 次は、パトロールする・くつろぐ・狙う&狙われるなど様々な”ねこのおしごと”を掲載した新感覚の写真集『ねこのおしごと』(エムディエヌコーポレーション)を紹介したい。のんびりしているように見えても、その行動の全てが猫にとってはどれも大切なおしごとだ。

 何気ない日常生活を切り取った写真からは、これからも元気でおしごとをつづけてほしい・いつもつぶらな瞳で癒してくれてありがとうという猫に対する作り手からの温かさが伝わってくる。寝たり、なめたり、ダラダラしたりしているだけではあるが、それだけで見る人を癒す猫たちは立派におしごとをこなしているのだ。あなたも、近くでおしごとに従事する猫たちに目を向けてみよう。

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猫だって毎日いそがしいニャ! 寝たり、なめたり、ダラダラしたり…“ねこのおしごと”

岩合光昭が捉えた世界中の猫さま

『世界のねこみち』(朝日新聞出版)

 自由気ままな”猫さま”を探して世界中を飛び回る動物写真家の岩合光昭さんの写真集ははずせない。大好評だった『日本のねこみち』(朝日新聞出版)に続き、ヨーロッパ・アフリカ・アメリカ・オセアニア・アジアの世界5大陸を股にかけた猫探しの旅の魅力を詰め込んだ『世界のねこみち』(朝日新聞出版)だ。

 トルコの湖で見事な泳ぎを披露するオッドアイの猫、モロッコの”青の迷宮”で挨拶をかわすオスたち、ガラパゴスでのイグアナと対決する猫、インドネシアのカリマンタンでオラウータンと共存する猫など、世界の絶景とキュートな猫の組み合わせがなんとも言えない。8時間に及んだ撮影に密着している撮りおろしルポも収録されているので、猫との距離が近くて愛情をいっぱい感じさせる岩合流写真の秘密も知ることができる。

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自由気ままな「猫さま」を探して世界を旅する! 絶景とかわいい猫に癒される『世界のねこみち』

もりもとりえが収めた、猫の兄と人間の弟の成長記録

『ザクロとたい』(ぴあ)

 最後に紹介するのは、猫と少年の”兄弟”の心温まる触れ合いをまとめた一冊『ザクロとたい』(ぴあ)だ。著者は、フォロワー数6万5,000人の人気インスタグラマー・もりもとりえさん。

 登場するのは、13歳の愛猫・ザクロと3歳の息子・たい君。ザクロが9歳の時に、たい君が産まれ、「ザクロ、弟のたいだよ。ザクロは今日からお兄ちゃんだね。よろしくね」ともりもとさんが語りかけたところから、猫の兄と人間の弟のこの物語が始まった。人間と猫の垣根を越えて、本当の兄弟のように友情と愛情を育んでいくふたりの3年間を、母親であるもりもとの優しい眼差しを通して追いかけていく。

 ザクロに慈しまれながら気持ち良さそうに寝ていたたい君も、いつしかザクロ兄を抱きかかえられるほど大きく成長していく。3年間の心温まるショットが収められた本作に収められた兄弟の交流のようすから、生きることや思いやること・支えあうことの大切さを感じずにはいられない。母・もりもとさんの愛情にも想いを馳せながらページをめくってみてほしい。

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猫の兄と人間の弟!? ふたりの3年間の交流を収めた写真集“ザクロとたい”

 どの写真集にもかわいい猫の写真が満載で、癒されること間違いなしだ。今回は4冊の写真集に絞ったが、絵本や漫画などまだまだ猫についてのレビューはたくさん公開されている。まだまだ猫に癒されたいという人は、ぜひ「猫」で検索してみてほしい。

文=田中利知(ネイビープロジェクト)