あなたの“プチ不調”は血流のせいかも。毎日の食事を見直して心と体を健康に

暮らし

2018/4/7

『血流がすべて整う食べ方』(堀江昭佳/サンマーク出版)

 肩こり、腰痛、ストレス、生理痛、不妊症、イライラ、そしてダイエットからアンチエイジングまで、挙げればキリがない女性が抱えるあらゆる悩みにかかわっているのが、実は「血流」。その血流の質と量をたっぷり、きれいに整えるための方法を、「食」という観点から教えてくれる1冊が『血流がすべて整う食べ方』(堀江昭佳/サンマーク出版)です。

 著者は、婦人科系専門の漢方薬剤師として活躍してきた堀江昭佳氏。血流を中心にすえ、西洋医学・漢方医学・心理学の3つの視点を組み合わせた総合的なアプローチにより、不妊、うつ、ダイエット、自律神経失調症など、心と体に関する相談を、数多く受けてきた頼もしい人物です。本書は、血流の問題を解決する方法として「食べ方」に特化して教えてくれるものです。著者は、

「食べること」が上手にできさえすれば、血流の問題は解決したも同然

 と述べています。では、ふだん何気なく口にしている食べ物を、どう変えていけば血流がたっぷりに、そしてきれいになるのでしょうか? その一部を紹介していきましょう。

■血流をたっぷりきれいにする鍵は、胃腸にある

 私たちの体のなかで血液は次のような役割を果たしています。

 ・水分を保つ
 ・酸素や栄養を届ける
 ・二酸化炭素や老廃物を回収する
 ・体の温かさを保つ
 ・免疫力によって体を守る

 こんな大切な役割を果たす血液の流れ(血流)がうまく機能しないことで不調を訴える女性が増えています。たとえば……、

 ・水分のバランスが崩れ「むくむ」
 ・代謝が悪くなることで「太る」
 ・老廃物がたまって「だるい」

 などなど。そして、著者が相談を受けた女性のほとんどが、血が足りない「血虚」という体質になっていたそう。血が足りなければ、血流がたっぷりになるわけがありませんよね。

 漢方では、女性にとってもっとも大切なのは「血」であると考えます。そして、漢方でいう血とは血液のみではなく、血液中の栄養やホルモンなども含む概念です。この血流の不足が、冷え症、生理痛、生理不順、子宮筋腫などの女性の病気に大きく影響しているのだそうです。
 そんな大切な役割を果たしている血は、すべて私たちが食べたものから作られています。そして、食べたものを消化し、栄養を取り込むのは胃腸。だからこそ、胃腸を整えることが、血流の質を高め、その量を増やすために必要になるのです。

■まず1週間、夕食を抜くと……?

 では、どうすれば胃腸の状態がよくなるのでしょうか? 本書が胃腸を整えるための第一歩として紹介しているのが「1週間夕食断食」です。断食というととてもハードルが高く感じられますが、本書が提案しているのは「夕食だけの断食」。それほどハードルは高くありません。

 1週間夕食断食の目的は、胃腸の大掃除をすること。たった1週間夕食断食をすることで胃腸がまず元気になり、血流がたっぷりになるそうです。また同時に、胃腸の汚れである「痰湿」もとれるので、血流もきれいになっていきます。

 1週間夕食断食のポイントは、「就寝予定時間の8時間前からは食べない」ことと、「飲みもののとり方」の2点。その時期は「生理終わり」が成功しやすく、効果も高いタイミングです。また、夕食断食のあとに「発酵食品」や「食物繊維の多い食品」という腸内の善玉菌を助ける食事をとることで、腸内環境を劇的に変えていくことができるといいます。「1週間も夕食を我慢するなんてムリ!」という人もご安心を。本書では、なぜ食べることがやめられないのかについてもやさしく解説してくれるので、コツをつかめばチャレンジしやすくなります。

 胃腸の大掃除をしたあとは、血流を質も量もきれいにたっぷりにさせるための食事法へ。
「おいしくて、体にいい」そして「楽しんで食べられる」という「いい食事の本当の姿」を明らかにしてくれます。その内容は、七味唐辛子や玄米、雑穀、生姜など、どのキッチンにも普通にありそうな食材の漢方薬的な効能や、効果的な食べ方、さらには季節に合わせた食事で体と心を健康にするという幅広く役立つものばかり。冷え症を改善するのにふさわしい食材や、体質改善にチャレンジする最適な季節についても親切に教えてくれます。

 肩こりや腰痛がひどい、あるいは生理痛や生理不順が気になるなど、いつもなにかしらの“プチ不調”に悩んでいるという女性の皆さん、「血流」目線で毎日の食事をちょっと変えて、快適な心と体を手に入れてみませんか?

文=井上淳