廃墟部の美少女たちによる廃墟美を探究する部活コメディコミック

コミック

2012/3/6

るいるい (1)

ハード : PC/iPhone/iPad/WindowsPhone/Android 発売元 : マッグガーデン
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:真楠 価格:400円

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微百合な主人公・羽山ほのか(高1女子)が、少人数部の「景観歴史研究部」(通称:廃墟部)へ入部することになり、美少女部員たちと廃墟巡りをする物語。ドタバタ部活コメディの中に、廃墟に隠された独特な美しさ「廃墟美」という視点を持ち込んだ意欲作です。

団地巡りや工場巡りなど、古きよき日本をあらためて再発見しよう、といったツアーが有志で組まれ、メディアで取り上げられたり本が出版されたりするなどプチブームになっていますが、古さでいえば当然、廃墟に軍配があがるでしょう(だってもう住んだり使ったりできないくらい古いんだもの)。

かくいう私も、廃墟に惹かれた時期があって、長崎県の端島に行ってみたいなーなんて思っていたことがありました。
端島、ご存じでしょうか? 軍艦島(ぐんかんじま)の通称で有名な無人島です。私が憧れた時期は立ち入り禁止になっていたのですが、今は再び上陸・見学できるようですので、いつか行ってみたいと思っています。ちなみに、本作にも“廃墟好きの聖地”として、軍艦島の名前が出てきます。

怖い話の舞台にもよく使われる、人が住まない廃屋、廃校、廃病院など。退廃的な雰囲気がファンにはたまらない廃墟ですが、なぜ人は(一部の人?)惹かれるのでしょうか。

子どもの情緒としては、4歳くらいから急激に「想像的恐怖」を感じるようになるといわれています。想像力の発達により、絵本や物語がいっそう楽しめるようになる一方で、恐怖を想像させる暗闇や吹き込んでくる風の音、孤独などへの怯えが顕著になるのです。他方では、「お化け」に興味を持つのもこの年齢から。いわゆる「怖いもの見たさ」の感情の芽生えです。

大人になると、「お化けなんて見たことがない」「科学的に存在しない」と経験や知識に裏打ちされた安心感の一方で、「けれど、もしもいたら…」と拭い去れない不安感がますます興味をそそって、いつの世も怪談が人気なのだろうと思います。

冒頭のとおり、主人公は微百合っ子なので、廃墟巡り中に「吊り橋効果」発動で美少女部員たちとどうなっちゃうの? という好奇心で読んでもよし、もっとアカデミックに廃墟美への興味で読んでも、もちろんよしです。


入学早々、隣に見える旧部室棟に美少女の姿を見る主人公

一人で旧部室棟を探索。そこにいたのは、どこか不思議な空気をまとう美少女・柚姫(ゆずき)

廃墟をこよなく愛する柚姫。主人公は廃墟美へ理解を示し始める

初廃墟探索でのドタバタの最中、天然副部長による突然の「廃墟部に入部おめでとう!!」 (C)Max 2010