日常を踏み外したところに潜む恐怖がひたひたと迫る、沼田まほかるの痺れる9編

小説・エッセイ

2012/3/8

うわあ、ぞわぞわする。文庫化されたデビュー作『九月が永遠に続けば』で火がつき、『ユリゴコロ』で大藪春彦賞を受賞した沼田まほかる。今まさに旬の作家だ。イヤミスともダークとも怖いとも評される作風は、短編集でも切っ先が鈍らない。いや、短いがゆえに持ち味が凝縮されている。 「林檎曼陀羅」は、ある老女のモノローグで構成された一... 続きを読む