子どものメンタルを強く育てるために、親がやめるべき習慣

出産・子育て

2018/6/7

『メンタルが強い親がやめた13の習慣』(エイミー・モーリン:著、長澤あかね:訳/講談社)

 親は子どもの一生を守り続けることはできない。子どもが将来自立して、自分で生きていく力が得られるように親は願い、育児に教育に工夫を凝らす。

『メンタルが強い親がやめた13の習慣』(エイミー・モーリン:著、長澤あかね:訳/講談社)は、世界的なベストセラーを記録した『メンタルが強い人がやめた13の習慣』の続編で、子どものメンタル強化を願う親でもある数多くの読者の声に応えるべく出版された。本書によると、子ども時代はメンタル力(心の筋肉)がつきやすい。親の考え方・心構え次第で、子どもが将来をたくましく生きていくためのメンタル強化が可能になる、という。

 本書が提唱する“親がやめるべき習慣”は13に分けられる。

01 わが子に被害者意識を持たせる習慣
02 罪悪感で甘やかす習慣
03 わが子を世界の中心にする習慣
04 過保護になる習慣
05 わが子の言いなりになる習慣
06 完璧を期待する習慣
07 わが子の尻ぬぐいをする習慣
08 わが子を苦しみから守る習慣
09 わが子の機嫌を取る習慣
10 わが子の失敗を防ぐ習慣
11 しつけとお仕置きをはき違える習慣
12 とりあえずの解決に走る習慣
13 自分の価値観を手放す習慣

 400ページ近くの厚い本のため、一つひとつの習慣について紹介することはできない。一部だけ、簡単に紹介したい。

 例えば、「06 完璧を期待する習慣」では、子どもが親の期待に応えようと完璧主義に走ることで、子どもはいつか大きなプレッシャーで潰れてしまう可能性が高いとしており、親が子どもに求めるべき姿は「完璧」ではなく「優秀」程度に留めるのがよいと説いている。

 とはいえ、親がかわいい子どもに期待をかけてしまいがちであるのは、やむなしだ。そこで本書は、「折に触れて、親のその期待が誰のニーズのためかを自問する」大切さを述べている。

 また、子どもに期待する親は、時に子どもを批判しすぎてしまう。批判しすぎると、子どもの自己肯定感が損なわれ、親子関係までもが崩れてしまうことも。そこで本書が提案しているのは、「ほめ言葉と批判のサンドイッチ」。よいところを指摘し、改善してほしいことを伝え、前向きな雰囲気で会話を終えるとよい、という。例は次のような伝え方だ。

「服を片づけたのはえらかったね。棚は少し散らかってるけど、ベッドはきれいに整ってる」

「今日の試合は、ほんとによく頑張ってたね。でも、監督に外野に行かされてからは、気が散ってるのがわかったよ。試合ではどのポジションに就いても、集中すべきと思う。だけど、打席に向かうときは、毎回打つ気満々だったよね」

 本書によれば、子どものメンタルを鍛えることは、親が自身の価値観を見直し、子どもと共に成長することでもある。共に成長する中で、親子関係もが強固になっていくはずだ。

文=ルートつつみ