え、もしかして間違った治療してたかも…ツラ~い「慢性頭痛」から抜け出すには?

健康・美容

2018/6/20

『「片頭痛」からの卒業(講談社現代新書)』(坂井文彦/講談社)

「頭痛持ち」ってツライ。私は寝不足が続いたり、疲れていたりすると頭痛がするタイプだ。それほどヒドくならないし頻繁でもないので、まだマシなのだが、薬を飲まないといられないような激痛や、吐き気を伴う頭痛に苦しんでいる方も多いはず……。

 けれど慢性的な頭痛は、「軽く」見られがちではないだろうか?

「頭痛で会社を休む」ことに周囲も「それくらいで?」という雰囲気があったり、月に何度も休んだりすると「サボり」だと勘違いされたり……。家族にさえ、理解されない時もある。

「頭痛」は本当にツライ。今すぐにでも頭痛から解放されたいし、できれば薬に頼りたくない!……という方には『「片頭痛」からの卒業(講談社現代新書)』(坂井文彦/講談社)を。きっとあなたの助けになるはずだ。

 本書は「頭痛」を専門的に研究し、多くの「頭痛持ち」患者を診てきた頭痛治療の世界的名医が著した「『頭痛で悩んでいる人の人生を変える』方法を書いた」一冊。

 解明された頭痛のメカニズムや、最新の治療法、薬の正しい使用方法、治療薬の画期的な進歩、そして世界初だという「予防体操」などが書かれている。

「頭痛持ち」にとって、頭痛がどうして起こるのか、その仕組みは気になるところ。また本書は「完治は不可能なのか?」「鎮痛薬が効かなくなってきている」という疑問や不安にも応えてくれている。

 さて、一口に頭痛と言っても、頭痛には多くの種類がある。本記事では重篤な病気が原因で起こる頭の痛みではなく、慢性的な頭痛である「片頭痛」「緊張型頭痛」「群発頭痛」について触れてみたい。

 この3つは処方される薬や対処法が異なることも多いので、自分の頭痛がどのタイプなのか把握しておかないと、見当違いの治療をしてしまうことも。要チェックだ。

片頭痛……頭の片側がズキズキ痛み、月に数回起こる。吐き気や嘔吐を伴うことがあり、光や音に敏感になる。動くと悪化する。

緊張型頭痛……頭が締め付けられるような痛み。ほとんど毎日で、肩や首がこる。フワフワしためまいが起こることもある。運動すると紛れる。

群発頭痛……片側の目の奥が強く痛む。年に1~2回で1ヵ月ほど続く。片側の目が充血したり、涙が出たりする。アルコールで誘発することが多い。

 私は緊張型頭痛だと思うのだが、頭痛が起こる前にはやたら光が眩しく感じたり、テレビの音がうるさく聞こえたりするので片頭痛の症状もあるなぁと思っていたら、「タイプが混在している場合」もあるらしい……。

 ちなみに、頭痛の際に「おじぎ」をしてみて、痛みが悪化する場合は片頭痛の可能性が高いとか。

 また、自分の頭痛を深く理解するために、「頭痛ダイアリー」をつけることもオススメ。

 どういったことを書くのか、詳細は本書を参考にしていただくとして、記録をすることで、医師の診断の有益な情報になったり、「頭痛が起きるきっかけ」が分かり「予防」につながったり、薬の飲み過ぎに気づけたり、また、症状を文章にすると、家族から「こんなにツライものなのか」と理解が得られたりと、とても役に立つようだ。

 その他、慢性化を予防するための「片頭痛予防体操」や、頭痛の最中に行う「緊張型頭痛解消体操」も載っている。どちらも時間をかけず、簡単なストレッチのようなものなので、試してみる価値は大いにあるのではないだろうか。

 慢性的な頭痛に苦しんでいる方……。むやみに鎮痛剤を飲むのも、頭痛を悪化させてしまう危険性があるそうなので、本書の専門的かつ最先端の情報を参考にしてほしい。

文=雨野裾