子どもの考える力がどんどん伸びる! 自分で考え、解決する力が身につく「3つの秘密道具」

出産・子育て

2018/6/22

『子どもの考える力をつける 3つの秘密道具 お悩み解決! ! にゃんと探偵団』(岸良裕司/ナツメ社)

 書くにも話すにも、論理力が求められる。論理力が高ければ、相手に物事がきちんと伝わる。近年、教育現場で子どもたちがプレゼンテーションをする場が増えるなど、子どもにとっても論理力が重要になってきている。

『子どもの考える力をつける 3つの秘密道具 お悩み解決! ! にゃんと探偵団』(岸良裕司/ナツメ社)は、子どもが物語に沿ってワークシートに取り組みながら、論理的思考について学んでいける一冊。

 本書は、「はこ」「やじるし」「バナナ」の“3つのひみつ道具”を使いながら、いくつかの悩みを解決していく。

 例えば、勉強嫌いのキャラクター“にゃんじ”の悩みは、次のように解決していく。

 まず、「勉強をしなかったらどうなるか」を論理的に考えてみる。

「はこ」(枠)の中に「勉強をしない」と書き込み、矢印でとなりにつくった新しい「はこ」とつなぐ。となりの「はこ」には、次に起こることを推理して書く。さらに、となりに新しい「はこ」をつくり、矢印でつなぐ。これを繰り返していき、勉強をしなければ最終的にどうなるか、を論理的に導いてみる。

「勉強」を子どもにとって身近な「宿題」に置き換えてみると、ビジュアルとしては下のようなイメージになる。

【落ちこぼれてしまう】
 ↑
【中学に入ったら勉強についていけない】
 ↑
【成績が悪くなる】
 ↑
【宿題をしない】

 つまり、この方法は、下の「はこ」が「原因」となり、上の「はこ」に書かれた結果を導く。矢印は原因と結果のつながりを表す。

 宿題が嫌いな子どもは少なくない。子どもによって、【宿題をしない】からの過程と結果には多少の差異が生まれるかもしれないが、自分で【宿題をしない】ことによる結果の連続を考えてみることで、そのデメリットが実感しやすそうだ。

 本書は、3つ目のひみつ道具として、「バナナ」が登場する。

 例えば、次のようなケースで用いられる。

 先ほどの例とは逆に、宿題をすれば成績がよくなるはずだ。ビジュアルとしては、次のようになる。

【成績がよくなる】
 ↑
【宿題をする】

 しかし、宿題をすれば、なぜ、成績がよくなるのか。このように疑問を持つ子どもがいるかもしれない。このようなときに、「バナナ」を用いて、論理的に成績がよくなる理由を探ってみる。

 本書のにゃんじは、「宿題の中に、先生がとくに覚えてほしいことが入っているのかもしれない」→「宿題にはテストの問題が入っている」と推測。次のようにビジュアルとして理解した。

【成績がよくなる】
   ↑
(         )
   ↑    
【宿題をする】【宿題にはテストの問題が入っている】

( )が「バナナ」で、見た目からこう名付けられている。「2つ以上のことが重なって、結果が起こる」ことを意味している。

 本書は、これらの3つのひみつ道具を駆使しながら、さらに子どもにとって身近な悩みを解決していく。本書を読み終え、論理力を養った子どもは、本書には載っていない自らの悩みの解決に向かう姿を見せてくれそうだ。

文=ルートつつみ