一気に処分するのはNG!?「捨てられない」人にこそ効く! 片付け上手になれる「3秒ルール」って?

暮らし

公開日:2018/6/22

『「収納が苦手」な人がラクに「片づけ上手」になれる本』(土井けいこ/主婦の友社)

 近年、“ものを捨てる”ことが多くの人の関心ごとになってきました。SNSではミニマリストの暮らしや整然とした収納の画像であふれています。確かにものが少ない暮らしは身軽。でも、捨て方に無理があると続けられません。収納グッズで一時は整っても、使いこなせなくて暮らしは再びごちゃごちゃになっていませんか?

 そんな“片づけが苦手”な人たちに20年以上、講座をしてきた暮らしアドバイザー土井けいこ先生。“気持ちはラクに”“ルールはしっかり、運用はゆるく”をモットーに、苦手意識や行き詰まり感で悩む受講生の皆さんの気持ちをほぐしながら、“らく片づけ&ゆる収納”術をレクチャーしてきました。そんな長年の経験をもとにした著書『「収納が苦手」な人がラクに「片づけ上手」になれる本』(主婦の友社)が6月2日に発売されました。

◆なぜ片づけられない? 大きなふたつの理由

【理由 その1】
 片づけが苦手な人がものを抱え込んでしまうのは重要度の判断をつけるのが苦手だから。片づけができる人には想像もつかないほど、自分を取り巻くものが曖昧な存在なんだと思います。まして年月が経ったものは、思いが複雑にからまっていて、すぐには決められないこと。それを決めようとすれば、悩むことに時間をとられ、消耗してしまいます。

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【理由 その2】
 片づけが苦手な人が片づけようとするとき、うまくいかないもうひとつの原因があります。それは細かく分けてしまうこと。細かく分けて混乱した経験はありませんか? 例えば洋服を整理するとき、長袖、半袖、七分袖、ブラウス、セーター、薄物…分ければ分けるほどどれがどれだかわからなくなってしまう。人間の脳は複雑、一度に把握できるのはせいぜい3つのかたまりくらいなのです。

◆片づけられるようになる!? 土井式“仕分けの3秒ルール”とは?

 片づけられない人にぜひ実践してほしいのがこれ。ざっくり分けながら最終的に全体がラクに把握できる方法です。答えの出ないことをあれこれ考えず、仕分けに3秒以上時間をかけないようにするのです。この方法でサクサク分けていくと、最終的に3つのかたまりとゴミに分かれます。


 いかがでしたか? この「3秒ルール」で仕分けしていけば、必要なものとそうでないものが簡単に見極めることができます。

◆ものにとらわれて、大切なことを忘れていませんか?

 自宅で阪神・淡路大震災に遭遇し、辺りは大火、暮らしが壊れてしまった経験を持つ土井先生。窓から吹き出す黒煙を見ながら、「これからは今日を大切にしていく」とつぶやいていたそう。そんな経験から、「“捨てなくちゃ”と思いながら、“いつか完璧に片づける!”という人や捨てない理由を“もったいないから”という人もいますよね。でも、本当にもったいないのは今日という時間だと、私は思います」と語ります。いつ何が起こるかわかりません。だからこそ、今日をラクに楽しく&“気持ちいい”がずっと続く、土井式“らく片づけ+ゆる収納”をしてみませんか?