面倒くさい人の“あるある”パターンを解説。「話をややこしくする天才」とはどうつき合う?

暮らし

2018/6/25

『かかわると面倒くさい人』(榎本博明/日本経済新聞出版社)

 質問です。あなたの周りに「面倒くさい人」はいますか? ――おそらく多くの方が「YES」と答えるのではないでしょうか。

 本稿では『かかわると面倒くさい人』(榎本博明/日本経済新聞出版社)という書籍をなぞる形で、「なぜあの人は面倒くさいのか」「面倒くさい人とどう接するべきか」という、多くのひとが抱える永遠の難題について掘り下げてみたいと思います。

■面倒くさい人の“あるある”パターン

 本書の第2章「不穏な空気を生み出す“あの人”の正体」では、あなたの近くにもいそうな「面倒くさい人」が典型的な10タイプに分類され、それぞれ厄介な特徴が挙げられています。そのうち2タイプを以下にご紹介します。あなたの周りにもこんな人はいませんか?

〇思い込みが激しく、小さなことで大騒ぎする――過敏で傷付きやすい人

 ちょっとしたことですぐに大騒ぎする人。「そんな些細なことでいちいち?」と呆れてしまいますが、本人にとっては大ごとのようです。たとえば、試験が終わった途端に「もうダメ! 全然できなかった」とひとりで大騒ぎ。あるいは、恋人の都合が悪くなりデートの日を延期されると、「飽きられちゃったのかも…。振られたらどうしよう!」とまた大騒ぎ。度が過ぎると、聞いているだけでも疲れますよね。

 著者は、こういう人は“レジリエンスが低い”のだと指摘します。レジリエンスとは、心理学で「立ち直るための回復力、復元力」という意味を持つ言葉。回復力の低さが、過敏になりがちなことにつながるのでしょう。

〇遠慮深く振る舞うが、内心は期待や思惑ばかり――「謙虚な自分」を売り物にする人

“謙虚”というのは一種の美学ですが、行きすぎると面倒くさいことも多いもの。特に、隠しているつもりの意図や思惑が見え透いているタイプの人に対しては、「そういう前置きみたいなの、もういいから…」と、茶番のようなやりとりにウンザリしてしまいますよね。

「私って、ほんとに何やってもダメだからさ…」といったセリフをくどくど繰り返す人が、意外と「そんなことないよ。○○さんは凄いよ」という褒め言葉を待っていることもよくあります。期待が見え透いているだけに、余計面倒くさく感じますよね。

■「話をややこしくする天才」とどうつき合うか

 こうやって見ると、面倒くさい人の多くは、「とにかく話や場をややこしくする天才」であるとも言えます。私たちの平穏であるはずの日々に、余計なストレスをもたらす彼らといかにしてつき合っていけばいいのか。それが本書の最終的に目指すところです。

 面倒くさい人は、基本的に変えてあげることができないと本書は言います。たしかに、ちょっとの助言で変わるようであれば、そもそも面倒くさい人ではないですよね。面倒くさい人と関わらない生活ができるのならばそれに越したことはないですが、職場、親戚、ご近所、ママ友などなど、面倒くさい人はいつでもどこでも、まさに神出鬼没。

 避けられない面倒くさい人に自分自身のエネルギーを割かれないためには、やはり「うまくつき合う」ことが賢明です。本書ではそのためのアドバイスや手法が説明されています。面倒くさい人を「意味がわからない」とただ突き放すのではなく、相手の心の世界に想像力を働かせることが大切だと著者は説いています。そうすることによって、「なんでこう面倒くさくなるんだろう!」と苛立っていたのが、「さて、どうしたらあの人を冷静にさせることができるかな」と思案する余裕もできてくるのだとか。

 繰り返しになりますが、面倒くさい人は、こちらがどう助言をしても根本的には変えられません。「面倒くさい人のために、私が努力したり譲歩したりしてあげるなんて馬鹿らしい!」と感じるかもしれませんが、面倒くさい人をうまくいなして、人間関係を円滑にするテクニックを身につけることで、最終的に救われるのはあなた自身なのです。

文=K(稲)