【HSCの育て方(幼児期編)】突然の変更が苦手、些細なことに驚く…親がサポートできること

出産・子育て

2018/7/22

『ひといちばい敏感な子』(エレイン・N・アーロン:著、 明橋大二:翻訳/ 1万年堂出版)

 突然だが「HSC(Highly Sensitive Child=ひといちばい敏感な子)」という言葉を知っているだろうか。子ども全体の15~20%の割合で存在するといわれているが日本での認知度はまだ低い。HSCは、生まれつき人一倍敏感な感覚を持っている。そのためママ友や学校の先生から「他の子と違う」と言われてしまったり、発達障害だと思われてしまったりすることも多い。親自身もどう我が子と向き合っていけばよいのか悩んでしまうこともある。そんな悩みを解決すべく、日本初のHSC解説本『ひといちばい敏感な子』(エレイン・N・アーロン:著、 明橋大二:翻訳/ 1万年堂出版)から全4回に分け、成長段階ごとにできるHSCの我が子への接し方をご紹介していきたい。

■変化が苦手なHSCのために親が持ちたい9つの心得

 本稿では1歳から5歳までの幼児期のHSCを育てるときのポイントを見ていこう。

 HSCは、びっくりすることや唐突な計画変更、新しいことへの挑戦を苦痛に感じる。そのため、親は前もって9つの心得を持ちながら、HSCをサポートしてほしい。

1.まずは「変化が苦手」という理解から
2.時間はかかっても、大抵のことはできるようになる
3.問題の原因は、体の不調ではないか考える
4.不機嫌な時はまず、ストレスを取り除く
5.まだ幼い子どもだということを忘れずに
6.期待しすぎないくらいが、ちょうどいい
7.「子どもに選ばせる」のが、自信をつけるためのコツ
8.一つずつ、優先順位を考えて
9.失敗や、泥んこ体験が気持ちを楽に

 こうした心得を意識すれば、HSCである我が子に安心できる居場所を与えることができる。HSCは感情を大げさに表現したり、ごまかしたりして親を操っているように見えることもあるので、親は苛立ちを覚えてしまうことも多いかもしれない。

 しかし、そんなときは自分の目の前にいるのはまだほんの幼い子どもだということを思い出してみてほしい。特に1~2歳の頃は親側が柔軟な心を持たなければいけない機会も多くなる。親は自分自身をうまくコントロールしながら、HSCの子どもを動揺させないように気を付けていこう。

 なお、『HSCの子育てハッピーアドバイス』(明橋大二:著、太田知子:イラスト/1万年堂出版)には、マンガで分かりやすくHSCの特性や子育てのポイントが記されており、状況に応じた子どもへの接し方や適切なコミュニケーション方法を学べる。次回は、集団生活を始め出す学童期の乗り越え方をご紹介していくので、こちらにも目を通してみてほしい。

文=古川諭香

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