小さな差が大きな結果につながる! 面倒くさがりこそ知っておきたい「光速」パソコン仕事術

ビジネス

2018/7/27

『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(ヨス/KADOKAWA)

 今の世の中、仕事でパソコンを使うのはごく当たり前の光景だ。機能を使いこなせたらいいな、とは誰しも思っていることだろう。しかし、自分が使っているパソコンの使い勝手を向上させようと日々試行錯誤している人はどれだけいるだろうか。「使いにくいな」と多少の不満を感じても「そういうものだから仕方がない」と思って何もしない人はとても多いと思う。普段使っているツールが限定的な人にとっては、新しいことを覚えることの方が負担を感じるので、なおさら効率化したいとは思わないかもしれない。実際、わたしもその一人だ。そんな人さえも行動にうながしてくれるのは『効率化オタクが実践する 光速パソコン仕事術』(ヨス/KADOKAWA)である。

 本書はプロブロガーである著者が20年間「仕事のムダ」を見直し続け、見出した時間術の集大成。面倒くさがりな人こそもっと仕事をラクにしようというスタンスで、パソコンまわりのさまざまな小ワザが書かれている。時間を使ってしまう作業的な仕事を最小限に抑え、その分を生産的な仕事に使おう、という著者の考え方は多くのビジネスパーソンの心をとらえる。会社勤めをしている人だけでなく、フリーランスなどの個人事業主にとっても役立つ情報が満載だ。

 実際、わたしもこの本を読んでいるうちにすぐにパソコンの設定を変更したくなり実行してみた。実践してみた代表的なものは単語登録、メモ帳の「TeraPad」のインストール、Facebookの友達設定だ。まず、単語登録について紹介してみよう。この機能は誰もが知っているおなじみの機能である。しかし、珍しい名前や地名などの固有名詞を登録しておくと便利、くらいの認識しか持っていない人は多いだろう。たとえば仕事柄「お世話になっております」や「よろしくお願いいたします」といった定型文を多用している人はこの機能を使いこなした方がいい。わたしはこのような定型文を多用しているくせに毎回手入力をしていた。せっかくなので定型文だけでなく、よく使う記号も単語登録した。これまではキーボードを打ってからスペースキーを押し、その後いくつかの候補の中から、方向キーを押して選択するという工程を踏んでいたのだ。1回につきかかる時間はわずかなものとはいえ、積み重なると結構な時間になる。文字入力の機会が多い人は設定しておいて損はないだろう。

 さらに多くの人が利用しているSNSの1つ、Facebookの友達設定についても紹介したい。友達が多くなってくると気になるのは、投稿の公開される範囲だろう。何もしていなければ、記事は「友達」みんなに見える状態になっている。実際に表示されるかどうかはFacebookのアルゴリズムに左右されるそうだが、見たいと思えば見られることは結構重要な問題だと思う。Facebookを利用している人なら、カドを立てないように承認はしたものの、正直なところプライベートな投稿をあまり見られたくないと思っている「友達」の一人や二人はいるだろう。特に会社に勤めている人なら上司や同僚などの「友達」に対してそのように感じる人は多いはずだ。そこで著者が勧めているのが、新しく友達になった人をランク付けすること。親しい友達か単なる知り合いかを選べる。このランク付けは本人には見えないらしい。Facebookにそんな機能があったなんて知らなかった。

 本書はすべてのパソコンユーザーにおすすめできる内容だ。本書に書かれているワザを知っているかどうか。それらはほんの少しの差でしかない。しかし、ほんの少しの差が大きな結果を生み出すことはすでに先人が伝えているとおりである。この本は、一気に読み通して終わりではなく、手元に置いて、必要に応じて事典のように使うのに適した本だろう。

文=いづつえり