『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト- 』『銀魂』…「週刊少年ジャンプ展 VOL.3」はファン悶絶必至!!

マンガ・アニメ

2018/8/5

 現在、週刊少年ジャンプ展VOL.3が開催中。80年代のVOL.1、90年代のVOL.2に続き、今期は2000年代以降の作品展示だ。

 記事の結論から先に言うと、ジャンプ作品ファンはもちろん、マンガ家志望者、美術関係者、もう老いも若きも誰でもいいから、みんなで行ってほしい。その理由はこれから説明しよう。

 筆者自身は80年代ジャンプに一番詳しい世代だと思う。「2000年代か……正直、作品をほとんど読んでないな」と思っていた。自分の専門分野が少女マンガだからだ。しかし展示会場に行ってみると『ONE PIECE』『NARUTO-ナルト-』『DEATH NOTE』『銀魂』『テニスの王子様』『黒子のバスケ』『ヒカルの碁』『ぬらりひょんの孫』『バクマン。』は読んだことがあった。あれ、意外といっぱいないか?

『NARUTO-ナルト-』©岸本斉史 スコット/集英社

 そう、少年マンガのファンでなくても、ジャンプ作品を手に取る機会は多い。仕事柄、外国人に会うと「好きなマンガは?」と聞くことにしているのだが、上記のようなジャンプ作品が挙げられることが多いのだ。外国人を呼んで鍋パーティをしたときなど「ギンタマを読んで以来、ナベを食べてみたかったの!」と興奮気味に言われたことがある。ジャンプ作品は、国際交流や男子との共通の話題として大変役に立つのだ。

『銀魂』©空知英秋/集英社

 マンガにそれほど詳しくない人でも、ジャンプ作品のタイトルを聞けば「映画があったな」「好きな俳優が出ていたな」と思うかもしれない。実際、展示会場を出たあと、駅や街角でジャンプ作品の看板をいくつも見かけた。

『BLEACH』©久保帯人/集英社

 展示会は、マンガ家や絵師、デザインなど美術系に進みたい学生にもお勧めだ。展示されている原画の大半がアナログ作品だったからだ。

 ベタを塗った筆の跡、削られたトーン、うっすら残った鉛筆の跡、ホワイトで修正された線といった、生々しい筆致がそのまま見られる。これは印刷したり、撮影には反映されないため、生で見ることにこそ意義がある。

『テニスの王子様』©許斐剛/集英社

 現在はマンガをiPadで描く時代だ。恐らく、この展示会に出展した作家たちはアナログで原稿を描く最後の世代だろう。「クラシック鑑賞」ではなく、現代の作品をナマで観る希少な機会になるに違いない。

『ヒカルの碁』©ほったゆみ・小畑健/集英社
『バクマン。』©大場つぐみ・小畑健/集英社

 また、原画の隣に作者からのコメントが展示してあるのだが、これがどれもたいそう面白い。どんな気持ちでそのコマを描いたかといった解説から、週間連載の裏話まで、作者の人となりが見てとれる。読んでいないマンガのコメントまで、残らずチェックしてしまった。ナマのアナログ原稿+コメントは、原画をことさら生々しい臨場感溢れるものにしていたと思う。ファンが読んだら悶絶ものだろう。

『テニスの王子様』©許斐剛/集英社

 それから、展示会の見どころをもう1つ。ジャンプの作品は、人気のあるものほど連載が長くなるので、後から追いにくい。『ONE PIECE』を後追いしようと思ったら89冊読まなければならないのである。

 しかし新連載なら、その労力は軽くて済む。新連載コーナーで次なるヒット作を先取りするのもおすすめだ。

 個人的には『鬼滅の刃』が和の感じとダークなテイストでとても好みだったので、追ってみようと思う。

 新しい発見あり、懐かしい感動あり、美術作品に触れる刺激ありの、素晴らしい展示会だ。

『鬼滅の刃』©吾峠呼世晴/集英社

取材・文=和久井香菜子

創刊50周年記念 週刊少年ジャンプVOL.3 —2000年代〜、進化する最強雑誌の現在(いま)—
2018年17日~9月30日、会期中は無休。
午前10時~午後8時(8月11~19日は午前9時~午後9時に時間を延長)
当日券は一般、学生が2000円、中高生が1500円、4歳~小学生が800円。