タンスの肥やしにしてたら超もったいない…! 日本生まれのスーパータオル「手ぬぐい」の魅力

暮らし

公開日:2018/8/16

 日本ならどの家庭にも1枚はある手ぬぐい。色柄が豊富で見ていても楽しく、暮らしのいろんなシーンで役立ちます。そんな手ぬぐいの魅力に若くしてハマり、30代で勤めていた会社を辞めて、専門店まで開いてしまった人がいます。それが、『手ぬぐい使いこなしブック』(主婦の友社)の監修者でもある、「手ぬぐいのちどり屋」店長の加藤敦子さんです。

手ぬぐいで人生が変わった! 30代で手ぬぐい専門店をオープン

 手ぬぐいの模様の豊富さ面白さにハマって、ネットショップを立ち上げた加藤さん。その後、東京・日本橋人形町に専門店をオープンすることに。人形町は、手ぬぐいのルーツというべき土地。もともとは浴衣地を切って作ったのが手ぬぐいの発祥と言われていますが、ゆかたの生地問屋、メーカーが江戸時代から今でも多く残っているのが、人形町なのです。お店の近所には現存する最古の手ぬぐい問屋の1つ、「戸田屋商店」も、戦前から続く貴重な建物とともに残っています。戸田屋のご主人は、若い加藤さんが手ぬぐい屋を開いたときから今まで、ずっと協力を惜しまず、見守ってくださっているとのこと。人情を感じます(実店舗の「ちどり屋」は残念ながら、8月12日でクローズされましたが、ちどり屋の手ぬぐいはYahoo!やAmazonなどネットショップで購入できます)。

暮らしにも手ぬぐいを活用! 夏は敏感肌の子どもにもOKな手ぬぐい入浴がおすすめ

 加藤さんは開店時は独身でしたが、今や3児の母となりました。
 毎日の暮らしにも、子育てにも手ぬぐいは欠かせない存在です。ふきん代わりや、調理時、掃除用クロスなどのほかにも、加藤家では子どものエプロン代わりや、家族全員の浴用タオル代わりにも使っています。
 加藤さんは以前から体洗いに手ぬぐいを使ってましたが、お子さんの1人がアトピー性の敏感肌とわかったとき、手ぬぐいの実力を改めて感じたそうです。

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「何度も洗って柔らかくなった手ぬぐいを使うと、タオルより肌へのあたり方が柔らかく、子どもも嫌がりません。残念ながら皮膚炎が治るわけではありませんが、症状が悪化しないだけでもだいぶ助かりました」(加藤さん)。

肌にやさしい手ぬぐいだから、顔からつま先まで全身くまなく洗えます

 洗い方はタオルと同じで、石けんやボディシャンプーを泡立て、濡らした手ぬぐいにつけて肌をなでるだけ。汚れや余分な皮脂が落ちて、洗い上がりは驚くほどすべすべになります。
 洗顔にもおすすめ。やさしく拭くだけで、皮脂汚れだけでなくメイクまで落ちるのです。

 かかとの「あかすり」代わりにも役立ちます。入浴の度に体を洗うついでに、かかとやひざ、ひじをやや強めにこするだけでお手軽。毎日続けると一週間くらいで、かかとがツルツルになってきます。

生活のあらゆるシーンで大活躍する手ぬぐい。その魅力の秘密は?

 手ぬぐいの一番の魅力はその素材にあります。木綿100%の生地ですが、その多くは“特岡”“総理”などのブランド綿。きめが細かく、手にしっとりとなじみ、洗うごとにしなやかな風合いになり、しかも丈夫! そして安価に手に入ります。
 日本では江戸時代から綿織物が盛んでした。そこで長く培われた技術力から生まれた、スーパークロスが手ぬぐいなのです。

 加藤さんは、生活に役立つ手ぬぐいの魅力をまだまだ広めたいと思っています。ちどり屋には、外国からの観光客も多く訪れます。手頃でかさばらないおみやげとして手ぬぐいは人気が高いのですが、一番聞かれるのは「何に使えますか?」という質問。
「日本の若い方からもよく聞かれますよ」と、加藤さん。せっかく持っていてもタンスのこやしになってる人も多いのではないでしょうか? 「手ぬぐいの魅力をもっと知りたい!」という人には、加藤さん監修の『手ぬぐい使いこなしブック』がおすすめです。

『手ぬぐい使いこなしブック』
1300円/主婦の友社

「手ぬぐいをタンスのこやしにしてはもったいない!」をスローガンに、加藤さんが暮らしに今すぐ役立つワザを、80点以上紹介してくださっています。手ぬぐいのパワーの秘密や、面白いうんちくも詰まった一冊。今年の夏は日本のスーパークロスである手ぬぐいを使いこなしてみませんか?