アラフォー独身女子の本音が満載! 芸能界きっての才女・「光浦靖子」のリアルな日常

エンタメ

2018/8/19

『ハタからみると、凪日記』(光浦靖子/毎日新聞出版)

 人気お笑い芸人であり、手芸作家としても活躍する、光浦靖子さんの魅力が満載のエッセイ『ハタからみると、凪日記』(光浦靖子/毎日新聞出版)。光浦さんは1971年、愛知県生まれ。お笑い芸人オアシズとして活躍するほか、舞台やコラムの執筆、オリジナリティー溢れるブローチ作家としての活動でも知られている。本書は、2012~2017年に毎日新聞中部版に連載された「日記」に書き下ろしを加えたもの。結婚に夢を持ちながら、いまも変わらず独身の光浦さんの、41歳から46歳頃の思いとは?

 光浦さんは本書について、「参考にもならないだろうから、自分の方がマシ、と自信を持ってもらえれば幸い」と述べるが、光浦氏ならではの、知性とユーモアをもって切り取られた日常は、さすがのおもしろさである。恋人をつくるためのモテモテ大作戦、可愛がっている甥っ子・姪っ子、25年続いた「めちゃイケ」、芸人仲間のことなど、盛りだくさんの48章からは、光浦靖子さんの人間性の魅力が伝わってくる。

 本書の中で特に心に残るのは、著者が自分を見つめて自問自答する姿である。

「私には人間的な魅力が足りない。器が小さくいろんなことを受け入れられない、すぐイライラする。こんな女は好いてもらえない。特に一期一会の仕事場では」。

「なぜ年を追うごとに器が小さくなるのか。他人なのに家族のような存在と暮らしたことがないからだ」。

 さらに光浦さんは、「誰とも会話していないのに落ち込むことができる。無から悩みを作り出す。それが私だ」と自身を分析するのだ。

 本書には、アラフォー独身女子の本音も満載だ。「私は心も体もすべて一人で治す。高熱が出たらフラフラの体でコンビニに行き、食料を買い込み、野生動物が傷を治すように、ただじっとしている。心の傷もただただじっとして忘れるのを待つだけ」。

「なんで一人でいきてゆかなきゃいけないんだろう。自分のことは自分でなんとかしてきたから、被害妄想が出てきちゃって未来を考えると暗くなる」。

「親戚が2、3軒近くにいて、誰かがまあ面倒見てくれるでしょ的な暮らしはできないものか」。

 著者が吐露する、独身でいることの切なさや不安に、共感する女子は多いだろう。しかし、「大丈夫。一人って寂しいと思いつつ、同じくらい楽で自由でいいなあって思ってるから」というのもアラフォー独身の本音! 著者は、「私は結婚も子育ても男女の愛もしらない。だからこそ妄想する力を手に入れた。妄想とは万が一だが手に入れられるかもしれないモノを想像すること。私は結婚に夢を持つ。妄想とは楽しいもんだ」と語るのだ。

 光浦さんが、アラフォーでたどり着いた境地を包み隠さず綴った本書は、女性なら誰でも惹き込まれ、深い読後感を味わえる1冊である。

文=泉ゆりこ