これなら作れる!と、お菓子作り“へた”な人たちも絶賛の「白崎茶会」レシピ本【作ってみた】

食・料理

2018/9/14

『へたおやつ』(白崎裕子/マガジンハウス)

 今年もレシピ本業界大注目の「料理レシピ本大賞」が発表されました。そして、第5回目となる今年は、お菓子部門で『へたおやつ』(白崎裕子/マガジンハウス)が大賞を受賞。実は、2017年でも『白崎茶会のあたらしいおやつ』(マガジンハウス)が大賞を受賞しているので、なんと白崎茶会のレシピ本が史上初2連覇という偉業を成し遂げました!

 それだけ多くのお菓子作り“へた”な人たちの心に響き、支持されたということでしょうね。ダヴィンチニュースでは、以前もこのレシピ本について紹介したことがあるのですが、大賞受賞を祝して、前回とは違った“へた”おやつ2品を今回新たに作ってみました。

■卵、バター、牛乳一切なし「どっしりバナナブレッド」

 ボウルにバナナ、レモン汁を入れ、フォークでしっかりつぶします。ここに、てんさい糖、塩、好みの植物油を加え、泡だて器でよく混ぜ、乳化さます。さらに大豆粉、米粉、豆乳を加え、生地の硬さを調整しながらよく混ぜます。

 ここにラップをして20分ほど寝かせたら、ベーキングパウダー、重曹を加え、1分ほどしっかり混ぜます。これを、オーブンシートをしいた型に流し込み、バナナをのせたら、170度に温めたオーブンで10分、160度に下げて25分ほど、こんがりするまで焼けば完成です。

 1品目は、バナナをたっぷり使ったケーキレシピです。白崎茶会のおやつと言えば、小麦粉、卵、乳製品を使わないレシピが人気ですが、このケーキもこれらを一切使わずに、本当に体に優しい植物性の材料だけで作れました。

 卵を使わず、バナナの水分だけだったので、混ぜるときに生地がかなり重く、焼いたらカチコチになってしまうのでは!? という心配があったのですが、いざ焼きあがってみると、生地を寝かせたことにより米粉が水分をよく吸って、生地はフワフワ、噛むたびにバナナの風味が口いっぱいに広がって、リッチなパウンドケーキ風になりました。ボリュームもしっかりあるので、朝ごはんにもぴったりですよ。

■カリっとろっな「さつまいもブリュレ」

 鍋にさつまいもとたっぷりな水を入れ、やわらかくなるまでゆでたら、湯を捨てて、熱いうちにてんさい糖を加えて、へらでつぶします。ここに、豆乳、バニラパウダー、粉寒天を加えてのばし、なめらかになるまでよく混ぜたら、火にかけて3分ほど加熱します。

 さらにココナッツクリームを少しずつ加えながら混ぜ、なめらかになったらラム酒を加えてひと煮立ちさせる。これをカップに流し込み、冷蔵庫で冷やし固めます。最後、食べるときに表面にてんさい糖をふり、スプーンの先を50秒くらい火で温め、表面に当てて焦がせば完成です。

 2品目は、これから旬を迎えるさつまいもを使ったプリンレシピです。プリンというと、たっぷりの生クリームや卵を使うイメージですが、もちろんこれらは一切使わず、代わりにココナッツクリームや豆乳を使いました。

 あとは材料を加熱しながら混ぜて、冷やし固めるだけ。最後の表面を焦がす工程は、お店だとバーナーなどを使って行いますが、実はバーナーがなくてもスプーンを使えば簡単に家でもできます。こうしてできたカラメルを、あの映画「アメリ」のように、コツコツとスプーンで割るときのうれしさと言ったら、他に例えようがありません。

 そして、その下にあるさつまいもクリームもとろっとしていて、かなり濃厚! 本当に生クリーム、卵を使っていなかったっけ?と疑いたくなるほどです。最後の一口までじっくり味わいたくなる一品でした。

 今回紹介したおやつ以外にも、乳製品を使わないチーズのおやつや、バターを使わない指で押して作るタルトなど、一見どうやって作るの!? と思ってしまうようなレシピが紹介されています。これらの謎を解明し、こんなことできるんだぁと感心しながら作ると、また違った楽しさが味わえますよ。

■もう“へた”とは言わせない! 褒められるおやつが詰まっています

 お菓子作りというと、料理以上に向き不向きがあり、「自分はお菓子作りが苦手」と思い込んでいたりしませんか? それはあまりにももったいない。そんな人こそ、たくさんのお菓子作り“へた”さんから支持された本書を手に取ってみてください。きっと、この大賞受賞2連覇という実績が、簡単でおいしいおやつ作りを保証してくれるはずですよ。ぜひこの『へたおやつ』で、お菓子作り“へた”を卒業してください!

調理・文=JUNKO