「とりあえず冷蔵庫に入れておこう」はダメ! お金と健康が舞いこむ、冷蔵庫の魔法

暮らし

2018/9/18

『天使が住みたい冷蔵庫・悪魔が住んじゃう冷蔵庫』(番場智子/主婦の友社)

 暑さも少しずつ落ち着いて、夏の間に蓄積された疲れがドッと出てくる頃。冷蔵庫も“衣替え”して、心と体をすっきりリセットしてみませんか? 

 次から次へと食材を放り込んでいて、気が付けば冷蔵庫の奥に何が入っているかわからない……。そんなあなたにおすすめしたいのが、『天使が住みたい冷蔵庫・悪魔が住んじゃう冷蔵庫』(番場智子/主婦の友インフォス)。みるみる片づく冷蔵庫のルールや、食品を長持ちさせる上手な冷蔵庫の使い方、保存容器・収納グッズ活用術などが紹介されています。さらに、料理研究家の著者による、余りがちな調味料や冷凍室に放置してしまったものを一掃できるお助けレシピも。発売前に既に重版が決定した、話題の一冊をチラ見せしちゃいます。

あなたの冷蔵庫は“悪魔が住んじゃう冷蔵庫”?

 1日に何度も開け閉めする冷蔵庫。ゴチャゴチャ、ギュウギュウの冷蔵庫を開けるたび、少しイラッとしていませんか? 次のチェック項目が気になるあなたの冷蔵庫は、そんな“悪魔が住んじゃう冷蔵庫”かもしれません。

・必要なものが見つからない
・ギュウギュウにつまっている
・何が入っているか把握できない
・ひからびた野菜が入っている
・いつ使ったかわからないバルサミコ酢を見ないようにしている
・なぜか缶詰を入れている
・買ってきたら同じものがあった
・奥にあるものが取り出せない
・食材を腐らせてしまう
・1週間前の余ったおかずが入っている
・保冷剤が数え切れないほど入っている
・ごはんを作ろうと思うと気が重い
・冷凍庫の下のほうのものは見たくない
・冷凍庫に入れれば腐らないと思っている
・もう食べられないと思いつつ見ないふりをしている
・冷蔵庫内が汚れているけど見ないふりをしている
・冷蔵庫を開けると何かが落ちる

 いかがでしたか? なぜか増えていく保冷剤、余ったものはとりあえず冷凍、急いでいる時ほど何かが落ちてくる。身に覚えのあることばかりです。

【ルール1】まずは全部出してみよう

 何が入っているのか全部外に出して、まずは「見える化」することが大事。冷蔵庫の中を客観視すると、自分のよくない“クセ”が見えてきます。つい、「冷蔵庫の中身を全部出すなんて大変……」と思ってしまいますが、主婦は1年間に1週間は探しものをしているというデータもあるのだとか。目につくところをごまかしごまかし整理するのではなく、一気に中身を出して掃除してしまうほうがラクチンです。


【ルール2】入っていたものを仕分け、分類しよう

 おいしそうと思って買ってはみたものの、あまり好みの味じゃなくて残ってしまっている調味料やドレッシングってありますよね。「そのうち使うかも」と戻したら、何もしなかったのと同じ。愛を感じないものは、思い切って捨ててしまいましょう。冷蔵庫に入れていても、いつかは賞味期限が切れて捨てることになります。ものを捨てるということは、お金を捨てるということ。自分が捨てることになったものの傾向を覚えることで、買い物のクセやわが家の適正量を知ることができます。いつでも新鮮なものを、必要な分だけ。それは、健康にもお財布にも優しい習慣です。

 仕分けし終わったものは、透明な容器やラベルなどの文房具を活用して、徹底的な「見える化」をします。あわせて、梅干し、のりの佃煮、漬け物などの「ごはんのおともセット」など、使うシーンごとのセット収納を心がけてみましょう。そうすると、使うときにさっと取り出せ、冷蔵庫をムダなく使えます。


【ルール3】食材を迷子にしない収納術

「ものの居場所を決めること」が収納の基本。どこに何があるのか、一目で見渡せるいい収納にすることで、探しものをするムダな時間を減らすことができます。また、ゆとりのある冷蔵庫の使い方は、冷気の流れをスムーズにして、食材も冷蔵庫も寿命を伸ばしてくれる一石二鳥の使い方。100円ショップなどで売っているマグネット式のBOXに、マスキングテープやマジックを入れて冷蔵庫に貼り付けておくのもおすすめです。かわいいマスキングテープなら、気分も楽しく整理整頓できちゃいます。本書では身近なものでできる収納術のほかにも、意外と知らない野菜や麺、魚介類、きのこなどの冷凍期間の目安が紹介されているので、溜め込まない冷蔵庫作りに役立つはずです。

実際にやってみた! 悪魔の冷蔵庫から天使の冷蔵庫へ

 では、実際の冷蔵庫を整理してみるとどうなるのでしょうか? 2人の子どもを持つ4人家族のH.Yさんの家の冷蔵庫を見てみましょう。

【Before】


 ギュウギュウにものが詰め込まれていて、何がどこにあるのかがわからない……。でも、ついついこんな冷蔵庫になりがちです。そこで、「みるみる片づく冷蔵庫のルール」に則って、次の4点を改善してみました。

(1)お父さんしか飲まないビールや、お母さんしか使わないケーキ材料など、使う人が限られているものは上段へ
(2)お弁当で使うものがあちこちに入っていたので、一目でわかるようにまとめて、「お弁当セット」を作りました
(3)3段目にあるのは「朝ごはんセット」のみ。賞味期限切れのものは迷わず捨てました。同じようなアイテムはまとめたり、近くに置いたりして使いやすく
(4)割れやすい卵やよく使うだしは下段へ。取っ手のついたトレイを使うと、出し入れがスムーズ

【After】


 かなりすっきりして、フリースペースも十分に取れました! お弁当を作る朝の忙しい時間に、必要なものがすぐに見つからないのが悩みだったというH.Yさん。見つからなかったものをまた買ってしまったり、賞味期限切れにしてしまったりの悪循環が解消されました。適材適所の冷蔵庫にしたことで、家族みんなが使ったものを元の場所に戻してくれるようになったのだそうです。

天使が住み続けられる冷蔵庫に

 徹底的に冷蔵庫を整理して、自分の買い物のクセを把握し、しまい方のルールを決めてしまえばあとは簡単。まず、買い物に出かける前には必ず冷蔵庫の中をチェックすること。スマホでパチリと写真におさめると、いちいちメモしなくても家にある食材を確認することができます。そして、買い物から帰ったら、すぐに仕分けをすることを習慣づけます。決めてしまったルールに基づいてきちんとしまい、すぐ使う予定のないものは冷凍室を活用します。1週間に一度は「冷蔵庫の中の食材を使い切る日」を決めて、すべての食材の消費期限や賞味期限をチェック。定期的にリセットをすることで、「食品ロス」やムダ遣いをなくし、節約しながらおだやかな心で過ごすことができるのです。

冷蔵庫の魔法で心がすっきりと軽くなる、幸せの第一歩へ

 いつ開けてもきれいで食材がイキイキしている冷蔵庫は、料理も楽しくしてくれます。今回紹介したルールやポイントのほか、すっきりとした冷蔵庫を保つコツや、今すぐ真似したい冷蔵庫・冷凍庫一掃レシピなど、主婦の目線から見た、参考になる情報がいっぱいです。

 食事や料理は毎日の生活に欠かせないもの。 “天使が住みつく冷蔵庫”から心も体も元気をもらって、ニコニコと朗らかに日々を過ごすことで、きっと幸せのループが生まれてくるはずです。

文=平 祐子