「愛」はその人の一番になるのが目的じゃない――月収10万から年商3億円になったシングルマザーの「人づき合いの魔法」【1】

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公開日:2018/9/28

『お金の神様に可愛がられる 「人づき合い」の魔法』(藤本さきこ/KADOKAWA)

 恋愛、結婚、友人、仕事の仲間……。心がモヤモヤ、ザワつくのは、ほとんどが人づき合いによるものです。
 月収10万円のシングルマザーから年商3億円になり、4人の子どもと最愛のパートナーに囲まれて幸せに暮らす実業家、藤本さきこさん。

 夢のようなシンデレラストーリーを叶えた秘訣を綴ったベストセラー『お金の神様に可愛がられる方法』シリーズ新刊のテーマは、待望の「人間関係」です。
 さっそく「恋愛上手のススメ」のページを開いてみると、あれ? 冒頭からいきなり、こんな言葉で始まっていました。

好きな人に「選ばれる」「愛してもらう」、 それが本当に幸せ?

 それ以外に幸せはない、とすら思っていましたが、それが不幸のもとだといいます。

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「一番にならなきゃ」「選ばれなきゃ」は相手目線。相手次第の幸せです。
だから、相手に対して不満・不足が生まれるのです。(中略)
相手の時間や気持ちはコントロールできません。コントロールできないことに無駄なエネルギーを注がない、自分の幸せを委ねない。
どうしようもできないことと、自分の「幸せ」を切り離すのです。

 切り離す…。ますます混乱しそうですが、おもしろい解説が載っていました。

 人は皆、それぞれプールに浮かぶ浮き輪のようなもの。その浮き輪は大地と紐でつながれていて、その大地から幸せは無限に溢れてくる。だから本来、“勝手にひとりで”幸せになれるのです。
 それなのに、お互いの紐をからめたり、縛ったりして、結びつきを固くしようと必死になるから、幸せがせきとめられてしまう…。
 これに気がついてから、藤本さきこさんの人生は激変しました。

この人に好かれたら嬉しい、この人とうまくいくと稼げる、お金があったら人生がよくなる……。すべて他人軸の幸せです。
逆です。
お金があってもなくても、誰かがいてもいなくても、私の「幸せ」とは関係ない。
そう心から思えたときに、お金も人も、すべてが巡り始めます。

「愛される=その人の1番になる」――たとえばこんな風に、無自覚にすりこまれた何かによって幸せを限定したり、間違った努力によって、愛を取りこぼすなんてもったいない! と、教えてくれます。
 その“無自覚の何か”に気づいて、変えてしまえば、幸せになるのも、うまくいくのも、とても簡単。なぜなら、それは自分ひとりでできるから。

お金も人(愛)も好みの世界にするためにすべきことは、「自分」「お金」「人」を切り離すことです。
損得を考えたり、人のことを気にしたり、人とコミュニケーションをすることよりも、まず「自分自身とのコミュニケーション」が先です。

 自分とコミュニケーションするために、ノートを使います。
「悩んでいた時期に書いた」というリアルな手書きノートと一緒に、その方法がたくさん紹介されています。

文=深谷恵美

【プロフィール】
藤本さきこ(ふじもと さきこ)

株式会社ラデスペリテ 代表取締役
1981年生まれ、青森県出身。累計3万人以上を動員した「宇宙レベルで人生の設定変更セミナー」を主宰する人気講演家。4人の子を持つシングルマザーでありながら、実業家としても活躍、1日10万アクセスを誇るパワーブロガー(アメーバオフィシャルブロガー)としても知られる。
友人と共同創業した「petite la’deux(プティラドゥ)」は実店舗からネットショップへ事業形態を変更。布ナプキンや化粧品、香油、ハンドメイド雑貨の販売でいまや年商3億円を超える規模に拡大。自らの人生を「明らめた(明らかに見た)」結果、宇宙の叡智に触れる経験をして以来、「女性性」を大切にすることをテーマに人生の在り方を追求。「設定変更」と称し、書き続けたノートによって人生が劇的に好転し、それをつづった『お金の神様に可愛がられる「3行ノート」の魔法』が大ヒット。処女作『お金の神様に可愛がられる方法』は発売前重版がかかるべストセラーに。最新刊『お金の神様に可愛がられる「人づき合い」の魔法』『お金の神様に可愛がられる手帳2019』がある。