「気にしすぎてつらい」あなたへ――精神科医が教える、心に余裕を作る方法

暮らし

2018/10/3

『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ』(水島広子/三笠書房)

 自分の言動や人の目を気にしすぎてしまうとき、どうしたら良いだろうか。精神科医の著者が記した『つい、「気にしすぎ」てしまう人へ』(水島広子/三笠書房)では、「余裕」が心を助けると述べている。クヨクヨ、イライラ、不安といった感情とうまく付き合っていくことは、意外とシンプルだという。今日は本書から、心の余裕を身につけるコツをいくつか紹介する。

■「今、この瞬間」を気分よく過ごす

 人は「未来」に恐怖するという。それは「未来」が「未知のもの」であるからだ。たとえば「恋人にフラれてしまったら……」と心配になってしまったとき。「絶対にフラれないようにしよう」「飽きられないようにしよう」としても、未来の安全を保証することはできない。なぜなら、人の心はそのときどきで変化するもの。未来を案じることは、現在を犠牲にしていることと同じだ。そこで大切なのは「私たちはいつでも“今”を生きている」と意識すること。未来は「今」を重ねた先にある。「つまり、“今”の質を高めていけば、それを積み重ねた先である『未来』の質も高いものになる、ということになります」と著者は言う。そう考えると、気にしすぎている状態から抜け出せるかもしれない。

■「ありのままの自分」でいられる人と付き合う

 友人のSNSを見て、取り残された気分になった経験はないだろうか。これは友達が「主役」で自分が「脇役」になっている状態だと著者は指摘する。そんなときは、「一緒にいることで自分らしく生きられる人たちで身の回りを固める」という発想が大切だという。人生の主役は、あくまでも自分。「ありのまま」を認めてくれる人たちに囲まれて過ごすと、人生の質が高くなる。すると、自分の感情もコントロールできるようになってくる。周りとの付き合いで自分が「脇役化」していないか、今一度考え直しても良いだろう。

■相手の攻撃を「真正面」から受け止めない

 人に責められたり怒られたりして、気分の良いという人はいないだろう。特に理不尽な攻撃を受けた場合、なかなか心の整理がつかない。ここで意識したいのは「怒っている人は“事情”がある人」ということだ。「事情」とは、相手が己の感情に突き動かされパニックになっている状態のことだ。そんなときに、あなたに失礼な物言いをしたり、理不尽に攻撃したりする。相手は困っている状態なのだ。しかし、それは単に「相手の困り方」に過ぎず、間に受けるような攻撃ではない。この考え方が身につくと、相手のパターンに引きずられずにすむ。

 ストレスをためないためには、いつのときも人生は「自分」が主体と考えることだ。自分自身の今の過ごし方が未来を反映していること。自分のありのままを受け入れてもらえない環境には身を置かずに、自分らしくいられる場所を作り上げること。他人を理不尽に攻撃する人は、いつでも、あなた以外にも、同じことをして回っているだろうということを理解すること。それらの、自分の心を整える「コツ」を知っていれば、今まで悪影響を受けていた出来事への見方がすこし変わってくるかもしれない。

文=ジョセート