『宇宙兄弟』の作者が描く、高所恐怖症の高校生がジャンプで夢を掴む青春コミック

コミック

2012/3/30

ハルジャン

ハード : PC/iPhone/iPad/Android 発売元 : 講談社
ジャンル:コミック 購入元:eBookJapan
著者名:小山宙哉 価格:540円

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運動神経が抜群ながら極度の高所恐怖症である高校生・梅田晴気が、スキージャンプ経験者の新任教師と出会い、夢を掴んでいく物語。この4月からアニメ化、続いて5月から実写映画が公開される『宇宙兄弟』の作者・小山宙哉による全1巻の青春コミックです。

自信家のクセに、高所恐怖症というウィークポイントを抱える。それを、底抜けの思い切りのよさで、体当たりをかまして突破する。『宇宙兄弟』より前の作品ですが、作者独特の熱さやユーモア感がしっかりと凝縮されています。ファンの間では続編を期待する声も多いようです。

実際にジャンプ台の上に立った経験がある人はそれほど多くはないでしょう。迫力のカットで、高さの恐怖が描かれます。

人間が恐怖を感じるのは、危険から身を守るための安全機能だとされています。高いところから落ちると、怪我をしたり、命を失ったりします。高いところを恐れるのは、人間として当然の感覚です。

ところが近年、高いところが平気だという特定の子どもの存在が注目されています。
「高所恐怖症」に対して「高所平気症」と呼ばれるもので、子どもの生育環境改善を目的とした「こども環境学会」の織田正昭さんが提唱している症状です。

なぜ、特定の子どもが高いところを怖がらないのか。それは、子どもが育つ生育環境による、とされているのです。例えば、生まれた時から高層マンションの上層階で育った子どもは、高所にいることが日常です。さらに、子どもの外遊びが減っている昨今。子どもは高所から落下した経験がなく、ベランダから転落して大怪我をしたり命を失ったりしてしまいます。

このように、高所に恐怖を感じないこともまた危険なのですが、とはいえスキージャンプで記録を伸ばそうと思ったら、恐怖を克服せざるを得ません。自分の弱みを克服して、夢を掴んでいく主人公が大好きになることうけあいな1冊です。


ジャンプでも比較的高さが易しいスモールヒル。ジャンプ台からの視点はこんな感じ。初ジャンプで「これはヤバイ」

とりあえず意を決して飛んでみた。型破りでなんかスゴイ

授業中も夢に見るくらいジャンプにはまった主人公。ジャンプ台を蹴ったつもりが、リアルでは机を蹴っていた (C)小山宙哉/講談社