本気で“大金持ち”になりたいヤツはこれを読め! お金で得するために知っておきたいこと

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2018/11/14

『絶対大金持ちになる 死ぬまで働かされる人生からの脱出法』(菅下清廣/講談社)

 大金持ちになりたい。そのあたりによくいる“小金持ち”ではなく、本物の“大金持ち”になりたい――。『絶対大金持ちになる 死ぬまで働かされる人生からの脱出法』(菅下清廣/講談社)は、そうした強い意志を持つ人だけに読んでもらいたい本である。細々とした倹約を続けてお金を貯めるのではなく、仕事から自分を解放できるレベルのお金を稼ぎ、やりたいことをやって生きる。本書では、“経済の千里眼”と呼ばれる投資家・菅下清廣氏がそのための最も現実的な方法を語る。

■大金持ちになるには「起業家」か「投資家」しかない

 著者によれば、本当に大金持ちを目指すのであれば、「起業家」か「投資家」になるしかないという。そのふたつのうち、圧倒的に実現可能性が高いのは「投資家」だ。「起業家」は、まず元手になる資本が必要になる上、立ち上げから軌道に乗るまでに並々ならぬ努力と時間がかかる。それに対して、「投資家」は、普通の会社員であっても、きちんと勉強と実践を繰り返せば、誰でもある程度の投資力を身に着けられるという。元手も10万~20万円あれば十分だ。

■“投資頭脳”を磨くことがお金持ちへの第一歩

 投資は、手軽に始められる反面、もちろん損をするリスクがある。株式投資であれば、株が上がるか下がるか――その確率は、2分の1だ。だが、“投資頭脳”を鍛えることで、値上がりする確率の高い株を見分けられるようになる。“投資頭脳”とは、市場や自分の感情を冷静かつ客観的に捉える能力のこと。例えば、多くの人は、証券会社から「A銘柄の株価が上がっているから買いませんか」という誘いがあると、慌てて買いたくなってしまう。だが、“投資頭脳”を磨いている賢い投資家なら、誰かの教えを鵜呑みにすることはない。必ず自分の頭で判断し、ときに“逆張り”することで投資に勝っている。

■初心者なら物語から投資を学ぶのもアリ

 株式投資で儲けるためには、投資理論や株の分析技術を身に着けることが不可欠だが、知識だけでなく実際に経験をして、その相場観を身体で覚えることも大切だ。著者が初心者におすすめしている方法は、ネット証券のウェブサイトで体験できるシミュレーションや、株式相場を舞台にした小説を読むこと。著者によれば、小説は、『波のうえの魔術師』(石田衣良/文藝春秋)がダントツでおもしろく、投資を学ぶのにもぴったりだという。石田衣良さん自身、株式投資で儲けていた経験をもとにこの作品を書いたそうだ。

 本書には、決して革新的なお金儲けの方法が書かれているわけではない。本書は、本気で“大金持ち”になりたい人に向けて書かれた、極めて真っ当な“投資の入門書”なのである。投資の能力は、そう簡単に身に着くものではない。だが、もし本当に“大金持ち”になりたいのなら――本書を参考に、チャレンジしてみる価値はあるはずだ。

文=中川 凌