離乳食の食べちらかし、“尻攻め・乳攻め”で寝かしつけ…子育ては大変だけど、やっぱりわが子はかわいい!!

出産・子育て

2018/12/19

『子惚ればなし。』(眠井アヒル/KADOKAWA)

 インスタグラムで、自身の日々の育児エピソードをユニークな視点で発信している眠井アヒル(sleepingahiru)さん。

「わかります!」「娘が小さかった頃を思い出しながら拝見しています」と、とくに同じ境遇を経験している、もしくは経験済みの、世のママから絶大な支持を受け、インスタのフォロワー数はすでに11万人越えという、人気インスタグラマーだ。

 そんな彼女のインスタグラムが、『子惚ればなし。』(眠井アヒル/KADOKAWA)としてついに待望の書籍化!

 陣痛から出産時の、この世のモノとは思えない痛み・辛さ、数時間おきの授乳のために、細切れになる睡眠時間。我が子に対する愛おしさは溢れる一方、自分の時間がなかなか持てない現実の辛さ。離乳食の食べちらかしや、使い捨てお尻ふきをエンドレスに引っ張り出すなど、“かわいい!”と紙一重な、後始末が大変な幼児特有の言動などなど、育児をしたことのある方なら、「わかるわかる」と誰しもが共感するエピソードが本編には軽快に並んでいる。



 そう、彼女が描いているのは、いわゆる“子育てあるある”。それがなぜこんなにも人気なのかというと、その理由はきっと、眠井さん独特の着眼点で描かれているからだろう。

 たとえば、おっぱいを真剣に吸う我が子の姿を“授乳刑事”と表現したり、寝かしつけに奮闘する自身の姿を“武将”と称したり。当事者ならさぞかし大変な事態なのだが、眠井さんのユーモア溢れるイラストとセリフに、思わずクスッと笑ってしまう。



 育児中は、どうしても、辛さやしんどさが先に立ってしまうことも多いが、眠井さんの描いた作品を見ることで、客観的に自分の育児をながめることができれば、やっぱり「我が子もかわいいなあ」とニンマリ幸せを感じたり、「うちも同じことしているなぁ」と微笑ましく思えたりすると思う。そして読後には「さ、私もがんばるぞ!」と、心がフッと軽くなっていることに気がつくはずだ。

 育児を卒業した方ならば、きっと「ああ、こんなかわいい時代があったなぁ」と大きくなった我が子をながめながら、その背中に透けて見える幼き頃をしみじみと思い出すはずだろう。

 育児に疲れている方、どうやって子育てをしていいかわからないと悩んでいる方は、気軽な気持ちで読んでみるといいと思う。「私だけじゃないんだ!」と、同志から小さな勇気をもらえるとともに、これまでの日常に“子育てもひとつのエンターテインメントだ!”という、新たな視点を与えてくれるかもしれないから。

イラスト・漫画=眠井アヒル
文=遊馬里江