缶詰といえば、コレ!「シーチキン」をさらに美味しく食べるレシピ

食・料理

更新日:2018/12/26

『みんな大好き! シーチキンのベストレシピ60』(はごろもフーズ&クックパッド/扶桑社)

 今年2018年で60周年を迎えた「シーチキン」。ここ数年さば缶が注目を集めているが、クセが少なく何にでも合わせやすいシーチキンはやっぱり魅力的だ。その証拠に、クックパッドには7万品以上のシーチキンレシピが掲載されている。先日、そんな数あるレシピの中から厳選された60品を集めたレシピ本『みんな大好き! シーチキンのベストレシピ60』(はごろもフーズ&クックパッド/扶桑社)が登場した。

 本書は、シーチキンの魅力やつくれぽ数の多い大人気レシピ、シーチキンができるまでの工程や歴史、シーチキンの種類など、シーチキンに関する情報が分かりやすく紹介されている本。シーチキンは筆者も常備しているものの1つなので、早速本書の中からいくつか作ってみたいと思う。

■「シーチキンとさつまいものサラダ」(P.11)

 1つめは、「シーチキンとさつまいものサラダ」。皮をむいてレンジで加熱したさつまいもをつぶし、油を切ったシーチキン、みじん切りにした玉ねぎ、マヨネーズ、鶏がらスープの素を加えて混ぜ合わせれば完成。

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 さつまいもの甘みと玉ねぎのシャキシャキ感が、シーチキンの旨みと相性抜群! パンに挟んだりクラッカーにのせたりして食べるのもオススメ。

■「シーチキンマヨパン」(P.12)

 2つめは、「シーチキンマヨパン」。ホットケーキミックス、卵、牛乳を混ぜて作った生地をアルミカップに流し入れ、シーチキン、マヨネーズ、塩コショウを混ぜ合わせたものをのせて180度の予熱したオーブンで20分焼く。最後にパセリを散らせば完成。

 甘めの生地に塩気のあるシーチキンがよく合う一品。ホットケーキミックスを使うことで、時間がない時でも簡単に焼きたて総菜パンが楽しめる。わさびや塩昆布、刻んだ玉ねぎなどを加えてオリジナルでバリエーションを増やすのも楽しい。

■「シーチキンとじゃがいもの煮物」(P.14)

 最後は、「シーチキンとじゃがいもの煮物」。一口大に切ったにんじん、櫛形に切った玉ねぎ、シーチキン(水煮を汁ごと)、だし汁、醤油、砂糖、酒、みりんを鍋に入れ、蓋をして煮る。にんじんと玉ねぎにある程度火が通ったら、じゃがいもを加えて弱火で柔らかくなるまでさらに煮る。火が通ったらいんげんを加え、煮汁が少なくなるまで中火で煮込めば完成。

 肉類をシーチキンに替えることで手間が大幅に省け、カロリーもカットできる。もっと淡泊な味になるかと思ったが、意外としっかりコクのある味に仕上がった。

 生肉とは違い、既に加工され火が通っているため、事前に切ったり炒めたりする必要もなく大幅な時短に繋がる。また、常温で長期的に保存できるのもありがたい。これで料理にコクや食べごたえを与えてくれるのだから、活用しない手はない。「肉を切らした!」という時のためにも、この『みんな大好き! シーチキンのベストレシピ60』でシーチキンの活用方法を学んでおくといいだろう。料理のハードルが下がり、献立を考えるのも楽しくなる。

調理・文=つきのんキッチン