ルックスをそのまま褒めるのはNG! セクハラにならない女性部下の上手な褒め方

ビジネス

2019/1/17

『ほめられると伸びる男×ねぎらわれるとやる気が出る女 95%の上司が知らない部下の取扱説明書』(佐藤律子/青春出版社)

 パワハラ・セクハラへの風当たりが強くなってきた今、部下の扱いに頭を悩ませている上司は多いのではないだろうか。「これを言ったらパワハラになるんじゃないか…」「女性を褒めるとセクハラになるのではないか…」。だが、ハラスメントを恐れるあまり、部下との会話がおろそかになってしまえば本末転倒だ。自分の部下に高い成果を上げてもらうためには、上司が適切なコミュニケーションをとる必要がある。本書『ほめられると伸びる男×ねぎらわれるとやる気が出る女 95%の上司が知らない部下の取扱説明書』(佐藤律子/青春出版社)は、男性・女性それぞれの場合に分け、部下との接し方を指南してくれる本である。具体的な内容を見てみよう。

■男と女でココが違う! 仕事ぶりを褒めるときは?

 著者によれば、男性と女性では仕事で褒められたいポイントが違うそうだ。男性は、“結果”を重視する傾向があるため、具体的な結果を褒めると「認められた」と感じるという。一方、女性は“過程”を重視する。そのため、結果の良し悪しに関わらず、そこに至るまでの努力を“ねぎらう”とよい。たとえば、「いつもがんばっているね」「遅くまでお疲れ様です」といった言葉が効果的だ。

■どうすればセクハラにならない? 女性の容姿の褒め方

 セクハラは避けねばならないが、女性の外見を褒めること自体は、彼女たちのモチベーションアップにつながる。その際、やはり「スタイルいいね」「足キレイだね」というように、ルックスをストレートに褒めるのはNGだ。有効なのは、以下のように“雰囲気褒め”をすることだという。

・さわやかですね
・上品ですね
・清潔感ありますね
・オーラありますね

 こうした言葉を雑談や挨拶の間に入れることができれば、部下との距離が縮まるきっかけになるかもしれない。

■パワハラにならない叱咤激励の仕方

 部下がミスをしたとき、上手に叱るのは上司の役目だ。だが、感情的に怒鳴り散らしてしまえば、それは当然パワハラになってしまう。本書では、遅刻した部下を例にとって、叱るときの3つのポイントを解説している。

・問題点の指摘「遅刻をすることで、問い合わせをしてきた顧客に迷惑がかかる」
・評価ポイント「組織としてルールを守ることが大事だ」
・今後と処置「遅刻が続くようであれば、減給処分となる」

 このように、何が問題なのかを明確にし、部下に次の行動を促せるような指導が望ましい。さらに、最後には指導の内容がきちんと部下に伝わっているかを確認することも大切だという。

 本書では、他にも「部下が“辞めたい”と思う瞬間」「部下が心を開く上司とは?」「部下の相談を受けるとき」などのトピックに関して、男女差を踏まえたマネジメントの方法を詳しく解説。特に、これからは女性の社会進出が一層進み、部下として一緒に仕事をする機会は増える一方。彼女たちに“男性社会の普通”を押し付けてしまえば、仕事はうまくいかないだろう。変わりゆく常識の中で悩む上司たちにとって、本書は頼れるバイブルになるはずだ。

文=中川 凌