留学不要!? 「4つ」を捨てるだけで、英語はしゃべれるようになる!

アニメ・マンガ

2019/1/20

『悪魔英語 喋れる人だけが知っている禁断の法則』(青木ゆか:監修、ダムるし:漫画/KADOKAWA)

 上智大学出身、留学経験アリのわたし。「英語がペラペラなんでしょ?」とよく聞かれるが……はい、ペラペラです。だが、“正しい英語”を話しているかと聞かれたら、まったくそんなことはない。それでいいと思うのだ。英語学習には、“accuracy(正確さ)”と“fluency(流暢さ)”という概念があるが、日本人に足りないのは圧倒的に後者。では、どうすれば“fluency”を身につけられるのだろうか? その答えが、『悪魔英語 喋れる人だけが知っている禁断の法則』(青木ゆか:監修、ダムるし:漫画/KADOKAWA)という漫画に書かれていた。

 主人公のコウスケは、仕事がデキる書店員。なにもかも完璧にこなすのだが、唯一、英語だけが苦手でしかたない。そんなコウスケのもとに、ある日、英語を話す悪魔がやってくる。そして悪魔は言う。“You just need to throw away 4 things.(お前は4つを捨てるだけでいい)”――。

 1つ目のヒントは、「2割を残して8割を捨てる」。その意味がわからずにいたコウスケは、書店で外国人客を接客することに。御朱印とはどういうものかと尋ねられ、パニックになる。資料を読みながら説明しようとするが、「多くの場合300円だが、金額を明示しないこともある」と書かれていた。(明示……そんな英単語知らないぞ)と、またもやパニックになったコウスケを助けたのは、英語ができない同僚の「メイビー スリー ハンドレッド エン!」というシンプルな英語だった。明示しないこともある、とはニュアンスが違うが、それでもコミュニケーションは成り立った。コウスケは、大事なことを学んだ気がした。

 帰宅すると、部屋が悪魔の触手で埋め尽くされていた。「この気持ち悪い触手みたいの、お前が…!? 一刻も早くもとに…っ」そう言いたかったが、「触手」も「一刻も早く」も、英語でなんて言えばいいかわからない。しかしコウスケは諦めなかった。“This is my room!(これは俺の部屋だ!)Clean it up!!(片付けろ!!)”と叫んだ。コウスケは1つ目の“捨てる”べきことに気がついたのだ。それは、「捨てるべき80%は、余計な『ニュアンス』」だということ。本書はこう補足する。

逆の視点から考えると、「コアを掴む」ということが、この8割捨てるというコンセプトです。みなさんの頭の中に浮かぶ日本語というのは、さまざまな情報で埋め尽くされています。(中略)限られた英単語の中でこれを伝えるためには、「考えをシンプル化」して、「自分が本当に伝えたいコアの部分」を掴み取る能力が必要となります。

 英語が苦手な日本人に最も欠けていることだと感じた。“fluency”を身につけるためには、とにかくシンプルに話すこと。日本語のニュアンスは手放すこと。これを実践するだけで、英語は見違えるように話せるようになる。

 残り3つの“捨てる”べきことは、ぜひ本書を読んで知ってほしい。どれも目から鱗が落ちるものばかりで、「これさえできれば、留学しなくてもよいのでは?」とすら思えるものばかり。2019年こそ、英語をマスターする――。そう新年の始めに誓った人は、必読の一冊だ。

文=水野シンパシー