汚部屋防止のごみ箱、ごはんは2合炊き…「ひとり暮らし」で生きのびるために必要な3つのこと【やってみた】

暮らし

2019/2/6

『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと ひとり暮らしの智恵と技術』(辰巳渚/文藝春秋)

 今まではなんでも準備されていた実家でぬくぬくと生活してきたけれど、この春からついにひとり暮らしデビューという人も多いのではないでしょうか。実家では何もやってこなかった人ほど、ひとり暮らしへの不安はとても大きいと思います。そんな人に向けて紹介したいのが、『あなたがひとりで生きていく時に知っておいてほしいこと ひとり暮らしの智恵と技術』(辰巳渚/文藝春秋)。

 本書は著者が、これから始まるひとり暮らしの経験がそれぞれの人生を豊かなものとするために必要なことを事細かにまとめたもので、バイブル的な1冊です。単にひとり暮らしをする上で必要な家事方法を紹介しているだけでなく、社会でどのように役立つかも書かれているので、すでにひとり暮らしをしている人にも参考になる内容がたくさんあります。

 ここで、ひとり暮らしの基本、知っておくと便利な3つのことを紹介します。

1、ごはんは2合炊き、食べきれないものは冷凍する(P.24)

 ひとり暮らしを始めるにあたって最初の一番の不安は“食”に関してではないでしょうか。もちろん外食したり、コンビニで買ってきたものを食べたりすることで、食べ物に飢えることはないと思いますが、これを続けていては栄養バランスが偏り、お金が追いつきません。

 となるとやはり自炊が必要になってきますが、いきなり実家のような何種類ものおかずを準備するのは到底無理…。そんなときには、まずは「ごはんを炊いて家で食べる」ことから始めてみましょう。

 毎食ごと炊くのが大変なら、夜に2合炊きます。食べきれずに残ったごはんは、翌日の朝食にしてもよし、お茶碗1杯分を目安にラップで小分けにして冷凍保存しておけば、食べたいときに温めてすぐに食べられ、とても便利です。ほかほかごはんがあるだけで、きっと心身ともに満たされるはずですよ。

 さすがにごはんだけでは寂しいなぁというときには、海苔の佃煮、梅干しなどの保存がきくものや、納豆、生卵などを冷蔵庫に常備しておけばすぐに一食分の食事が用意できます。

 このように、最初から手の込んだものを作ろうとはせず、まずは基本のごはんから準備し、少し慣れてきたら包丁やフライパンなどを使った調理にも挑戦するというくらいのスタンスの方が、きっとひとり暮らしを楽しくスタートすることができます。

2、汚部屋にならないためにごみ箱を用意する(P.47)

 実家暮らしのときは、気が付いたら自分の部屋もキレイに掃除されていませんでしたか? でもひとり暮らしでは、掃除やごみ捨てもすべて自分でやらなければいけません。とにかく生活している限り、必ずごみは出てくるので、清潔で快適な空間にするためにも必ずごみ箱を準備するようにしましょう。

 さぼって、スーパーなどのビニール袋をごみ箱として代用したりすると、これが「ごみ」であるという認識が失われていきがちで、気が付くと部屋のあちこちにごみが入ったビニール袋が置かれているということに。そうならないためにも、きちんとごみ箱を準備し、たまったごみは必ずごみ収集日に出すという習慣を身につけましょう。そうすることで、ある程度の快適な空間を維持できるはずです。

3、身なりを清潔に保つために、鏡を置く(P.56)

 ひとり暮らしで清潔にしておきたいのは、部屋だけではありません。それは“自分自身”もです。自分だけだと家族という周りの目がないので、ついつい楽な方に流され、服がしわくちゃ、寝ぐせがついたままなど、身だしなみにまで気がいきにくくなってしまいがちです。

 でも、社会に出る限り必ず他人の目に触れることになり、そこでの清潔感に対する印象は対人関係の中でかなり重要になってくるはずです。そこで、ひとり暮らしだからこそ、自分を客観的に見ることができるように、全体の姿が映るようなある程度大きめの鏡を置くようにしましょう。

 よって、身なりチェックができて清潔感ある社会人になることができるほか、顔色が優れない、うつむきがちでしんどそうなど、自分の体調管理チェックなどを行うこともできます。自分のイメージや体を守れるのは自分しかいません。1日1回は鏡に映った自分を見つめることで、”自分“と対話する時間を持つようにしましょう。

 ここで紹介したこと以外にも、少し慣れてきたころに実践しておきたい掃除パターンや近所との付き合い方、さらに大掃除方法など、ひとり暮らしの経過に合わせて役立つアドバイスが紹介されています。

自立だけでなく、家族のありがたみもわかるひとり暮らし

 私もひとり暮らし経験者ですが、実家に住んでいるときにはひとり暮らしのイメージが全くわかないので、いざデビューしたときには本当にいろいろな想定外なことに驚き、焦り、ホームシックになることもありました。だからひとり暮らしを始める前にこの1冊を読んでおくだけで、どういうことが起こりえるのかを想像できるだけでもかなり気持ち的に助かる気がします。

 また、ここに書かれていることすべてを守る必要はありませんが、これらが自分でできるようになると「自分で生活できるようになった=自立した」喜びを味わえ、自信につながります。改めて今まで一緒に暮らしてきた家族の存在のありがたさをひしひしと感じ、感謝の気持ちでいっぱいになるはずです。さぁ、いろいろな準備を整えて、春から楽しいひとり暮らしをスタートさせましょう。

文=JUNKO