たった100円でやる気、図形感覚を身につける!「おりがみ」は幼児期に最適な知的ツール!

出産・子育て

2019/2/12


 小学校入学なんてまだ先だと思っていましたが、グングン大きくなる我が子を見ていると、うかうかしていられないな…と心配になります。今からできることがあれば、すこしずつ準備を始めてもいいかもしれません。

 幼稚園や保育園から小学校へ上がる時、大きく変わるのは「勉強」でしょうか。入学と同時に、同じスタート地点から全員が一斉に走り出します。せめて、そのコースから外れないようにサポートしてあげたい。そんな時、小学校の勉強についていけるような「自信」や「やる気」を与え、ひらがなや図形を自然に覚えさせてくれるのが、『入学までにおぼえたい 3・4・5才のおりがみ』(主婦の友社)です。

■1つできたらステップアップ。成長にあわせて「やる気」を引っ張り上げる


 本書は、3、4、5歳くらいのお子さんがあそべる折り紙を紹介。2回折れば完成するものから難易度の高いものまで、成長にあわせてあそべます。うれしいのは、動物や乗り物など子どもが大好きなモチーフがたくさん使われているところ。子どもの興味を引き出し、全カラーのわかりやすいプロセス図で完成へと導いてくれます。

 我が子はまだ2歳なので、一番やさしい「ちょうちょ」に挑戦しました。まずは「どうすれば紙を折れる?」からのスタートで、本書で説明されている「ゆびアイロン」が役立ちました。折り目にチョン、チョンと点で指を置く息子に「ゆびアイロンをかけよう」とお手本を見せると、ツーっと線に引くことができました。「ちょうちょ」はこれを2回繰り返せば、もうできあがり。息子は「できた!」と笑顔になり、新しい紙に手を伸ばしています。赤、黄、中には黒まで…好きな色で折ったちょうちょで机の上はいっぱいに。つくる喜びを感じて、「もっとやりたい」という気持ちになれたようです。

 子どものやる気を引き出すには、「できた!」という成功体験が大切。「できた!」が増えれば増えるほど、子どもの自信は増して、やる気につながっていくことを本書は教えてくれます。やる気があれば、もっと難易度の高い折り紙にも挑戦していけるでしょう。失敗しても、自分ができることを信じて、「違うやり方を試してみよう」と課題に立ち向かっていけるはず。折り紙が「自分で考える力」や「難しいことを突破する力」を与えてくれます。

■あそびが学びに。図形の知識や空間認知力が自然と身につきそう


 本を眺めていたら、息子から「これやって」「これも作って」とリクエストが。そこで、お気に入りのぬいぐるみと同じピンクの子ブタや、水族館に行った時に気になっていたカエルなどを作ってみました。ちょっと難しいので、息子はおもに「ゆびアイロン」のお手伝いです。完成すると、子ブタの指人形を持ち歩き、「一緒にねんね」と布団に並べるくらい気に入っていました。翌日も、本をペラペラとめくったり、「ピンク」「青」とみずから折り紙を出して丸めたり、折り紙に興味を持ってくれたようです。

 お手本を見せている間、「三角にして…」「台形にして…」と言葉掛けをしているうちに、「しかく!」「だいけい!」と図形の名前をすんなり覚えてくれたのは驚きでした。これなら、「四角につぶす」「端っこを中に入れる」など、やや複雑な折り方にも挑戦していけそうです。実際に折り紙をすると、完成図を想像しつつ、全体のバランスを考えながら微妙な調整をしていく作業が必要だとわかりました。子どもたちは折り紙あそびを通して、図形の知識や空間認知力を自然と身につけることができるでしょう。

 100円でも買える折り紙を使って、子どもの心と脳の発達をサポートしてくれる本書。「3歳になったら1人で読んで折るようになった」「5歳の子どもがひらがなを読んで折っている」という声もあがっています。かわいい動物やかっこいい乗り物の折り紙は子どもたちを飽きさせず、長くあそぶことができそう。大人もまた、折り紙という日本の素敵な文化を改めて見直すきっかけになりました。

文=吉田有希