【凡人度チェック付き】天才も凡人も同じように活躍できる才能の見つけ方とは?

ビジネス

2019/2/16

『天才を殺す凡人』(北野唯我/日本経済新聞出版社)

 突然だが、あなたは以下のどのタイプに当てはまるだろうか? ひとつ選んでほしい。

(1)独創的な考え方や着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人
(2)論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人
(3)感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人

『天才を殺す凡人』(北野唯我/日本経済新聞出版社)は、公開後またたく間に30万PVを超えたブログ記事「凡人が、天才を殺すことがある理由。」を、ストーリー仕立てにして書籍化したものだ。

 本書で著者は「この世界は天才と秀才と凡人でできている」と語る。皆それぞれに重要な役割があり、それで世界は回っているのだ。「自分の役割は何か?」「相手の役割は?」それを理解することによって、才能を活かす生き方ができたり、仕事をうまく進めていくことができたりする。

■あなたは天才? それとも凡人タイプ?

 さて、冒頭の「当てはまるタイプ」の答えは以下の通りとなる。

(1)天才
独創的な考え方や着眼点を持ち、人々が思いつかないプロセスで物事を進められる人

(2)秀才
論理的に物事を考え、システムや数字、秩序を大事にし、堅実に物事を進められる人

(3)凡人
感情やその場の空気を敏感に読み、相手の反応を予測しながら動ける人

 この結果は、あなたの持つ才能が一体何なのかを示している。「天才」には「創造性」があり、イノベーションのきっかけを作ることができるが、それを具体的な形で広めたり根回ししたりするのは苦手だ。

「秀才」は、そのアイディアを数字や論理に落とし込む「再現性」の能力があり、たとえ創造したり空気を読んだりすることが苦手でも活躍できる。

「凡人」は、その場の空気を読んだり物事を根回ししたりする「共感性」に優れ、財務や会計の能力によって利益を生み出し、比較的苦手な創造性や再現性をカバーできる。もちろん、人によって程度や偏りは違い、2つの能力を兼ね備える場合もある。要するに、どんなタイプの人間も社会や組織には不可欠ということだ。

■自分の才能を知ると、新しい可能性が見えてくる

 自分の特性や資質を理解しておくことは、とても重要だ。もし誰かに「あなたの才能は何ですか?」と聞かれたきに、即答できるだろうか? たとえば、あなたが「自分の特性が自分でわからない」、あるいは「自分の才能とは合わないことをやっている気がする」「実際とは違うものを自分の得意分野と思い込んでいた」と感じるならば、今が、自分が社会の“どういった歯車”を担う人材であるのか、そしてこの先どんなことができるのかを理解し、活躍を始めるべき時だろう。

 タイトルの「天才を殺す凡人」とは、天才とは価値観の違う凡人たちが、その圧倒的な人数の力で天才を排除し、イノベーションのきっかけを潰してしまうという意味だ。

 一方、副題は「職場の人間関係に悩む、すべての人へ」とある。ビジネスの世界で必要な「3つの才能」を理解することで、相手にどんな対処をすればいいか、お互いをどう助ければいいかがわかるということだ。それぞれの力で職場がうまく循環するようになれば、その場の誰もが働きやすくなるだろう。

 職場の人間関係の行き詰まりには、意外に「それぞれが自分や相手の能力を理解できていない」という原因が隠れているかもしれない。本書のわかりやすい定義をもとにスタッフや同僚を3つの才能に分けてみると、あなたのビジネスや職場でも何か新しいヒントが見えてくるだろう。

文=ジョセート