スポーツカーを買ったら妻が出て行った…。結婚生活の罠とも言える“悪い習慣”とは?

エンタメ

2019/2/26

『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』(デビッド・M・R・コヴィー、スティーブン・M・マーディクス:著/野津智子:訳/日本実業出版社)

 人生を成功させるための習慣を教えてくれ名著があるが、“人生の落とし穴”となる悪い習慣についてはどうだろうか? それを教えてくれるのが『やってはいけない7つの「悪い」習慣 成功をひそかに妨げる「人生の落とし穴」』(デビッド・M・R・コヴィー、スティーブン・M・マーディクス:著/野津智子:訳/日本実業出版社)だ。

 本稿では、本書の中で紹介されている、夫婦・恋人関係にまつわる悪い習慣を具体的にご紹介する。人生の道筋を変えるには、自分で軌道修正を図っていく必要があるのだ。

■7つの悪い習慣(罠)は人生を転落させる

 本書は物語調であるため、巷に溢れているビジネス本のように堅苦しくなく、読みやすい。

 主人公のアレックスは妻や子どもにも恵まれ、仕事をバリバリこなしていた。しかし、妻を喜ばせようと思い、オープンカーをサプライズで購入したことを機に、彼の人生は転落。怒った妻は家を出て行き、アレックスは子どもの面倒をひとりで見ることに…。

 そんな彼に救いの手を差し伸べてくれたのが親友の祖母・ヴィクトリア。ヴィクトリアは人生における罠の恐ろしさを教えながら、アレックスを生まれ変わらせていくのだ。

 本書では幸せな人生を送っていたはずのアレックスの転落をもとに、全7つの落とし穴が紹介されている。

・夫婦、恋人関係の罠
・金、借金の罠
・焦点の罠
・変化の罠
・学びの罠
・キャリアの罠
・目的の罠

 新しい自分になるには、型通りではない考え方を取り入れる必要がある。知らず知らずのうちについてしまった心のクセと向き合う勇気が大切だ。

■「既婚独身者」という“罠”

 長い人生の中で誰しもが一度は陥る、夫婦関係の罠。幸せな生活を夢見て一緒になったはずなのに、日ごとに心が離れていく気がする…。そんな想いを抱えている既婚者もいるだろう。

 こうした時は、自分たちが「既婚独身者」になっていないかをチェックしてみてほしい。既婚独身者とは、家庭の中でもひとり暮らしをしているかのように行動してしまう人のこと。結婚をするとまったく異なる2つの価値観を大切にしていく必要があるが、既婚独身者は自分の価値観のみを重視しているため、生活がひとつに溶け合わなくなり、夫婦関係に歪みが生じてしまう。

 では、既婚独身者にならないためにはどんなことに気を付けていけばよいのだろうか。その答えは、お互いの生い立ちを見つめ直すことにある。

 例えばあなたはパートナーよりも自分の育った環境のほうが上だと、無意識のうちに思ってはいないだろうか。人の価値観には、それぞれの生い立ちが大きく関係している。そのため、別々の環境の中で生きてきた2人が結婚すると、価値観の違いを感じる場面は必ず出てくる。そうした時に相手の育った環境を否定的にとらえるのではなく、違いをどう擦り合わせていくかを考えることができれば、争う回数もグっと減っていく。

 私たちはパートナーと意見がぶつかると、お互いの意見が一致しているものにフォーカスを当て、一致しないものは重視しない(あるいは完全無視)というスタンスをとりがちだ。これはひとつの“悪い習慣”である。これでは根本的に問題が解決しない。心が繋がる夫婦になるには、夫婦の在り方や結婚生活についての価値観を共有し、目的を実現する方法を一致させていく必要がある。

 そのため、パートナーと自分は個人プレーではなく、チームを組みながら家庭を守っている。そう意識し、自らが先に変わることを習慣化させていこう。すると、パートナーの態度にも徐々に変化が見られていくようになる。

 結婚は人生の墓場だとよく言われるが、本当に墓場になるかどうかは自分の習慣にかかっている。せっかく出会えた運命の相手との絆を永遠のものにするには、考え方の軸を変えながら同じ視点で物事を見ていこう。

 悪い習慣という罠は私たちを成功から遠ざける。しかし、「罠からは抜け出せる」ということに気づけたら、これまで以上の成功を掴むこともできるかもしれない。「なぜ自分ばかりがこんな目にあうのか…」――そう思ったときこそ、自分が罠にかかってしまっていないか、日々の習慣を振り返る時間を持ってみよう。

文=古川諭香