「思春期女子」「中2病女子」「こじらせ女子」に処方したい! 米国で20万人を勇気づけた、すべての“女子のため”の絵本

出産・子育て

2019/2/22


 小学校高学年の頃だろうか、中学生の頃だろうか、個人差はあれどひとしきり悩んだ経験はないだろうか? 自分の思いを誰にも話せずに悶々と過ごしたり、ときに親に反抗してみたり、ちょっとした悪さをしてみたり、誰が好きで、誰が嫌いと毎日目まぐるしく泣いたり笑ったりしたあの頃。大人になって思い返せば、忙しくもキラキラした青春の日々のようにも感じるが、当時、そんな自分を客観視することなどできなかった人も多いだろう。

ありがとう そばかすちゃん!
ありがとう ほくろちゃん!
ありがとう あかい かみのけちゃん!


ありのままの自分を受け入れて

 やれ、一重まぶたが嫌だ。やれ、おしりが大きい、胸が小さい、顔のほくろをとりたい…etc。ティーンエイジャーに限らず、女子という生き物は容姿をやたらと気にする。そして、容姿だけに限らず、自分はいったい何なのか? いったい何がしたいのか? このままでいいのだろうか? と、こじらせたまま大人になってしまった女性も少なくない。

『ディアガール おんなのこたちへ』(主婦の友社)は、絵本ではあるが、幼児向けというよりも、ティーンエイジャー、いや、それ以上の年齢の大人の“女の子”たちも含むすべての世代の女子に響くメッセージがたくさん詰まっている。


おんなのこたちへ
あなたの こころに あかしんごうが ついたら
いや!
と、いいなさい
ね、ぜったいに

言葉のチカラで悩める女子を応援!

 泣きたいときは泣けばいいし、知りたいことは聞けばいい。誰にも言えない思いはノートに書きなぐり、好きなものを集めてイカした部屋をつくればいい。わかりあえる仲間も大切だが、自分とは違うタイプの人とも話すといい。バカバカしい冗談でお腹がよじれるくらいに笑うのも最高だし、本当にいやなことは「いや!」いう勇気をもつことも大事だ。ひとフレーズごとに「おんなのこたちへ」と語りかける言葉が、悩める子羊、改め、悩める雌羊たちの心に染み込んでくるのだ。


おんなのこたちへ
うーん できっこない
きっと できる!

あなたなら ぜったいに できる!

著者の遺作となった本作品は、米国で20万部を突破

 本書は、2017年に卵巣がんにより死去したアメリカの作家、エイミー・クラウス・ローゼンタールが、病中に娘のパリス・ローゼンタールと一緒に書き上げた作品である。これは想像にすぎないのだが、エイミーが愛する娘に伝えたいことの集大成だったのではないだろうか。米国ではすでに20万部を突破し、アメリカの女の子たちを励まし続けている。日本語版の翻訳は、バンド「チャットモンチー」の元ドラマーで作家・作詞家の高橋久美子氏が手がけた。翻訳にあたり、高橋氏は以下のように述べている。

姪っ子に贈る気持ちで訳しました。
まだ4歳ですが、ちゃんと悩みももっていて、家とは違う幼稚園での様子をきくと心配になったりします。
いつか彼女が親にも友達にも相談できないことができたとき、この本を開いてくれたらいいな。日本中の女の子、女性たちが、健やかにいられますようにと願いを込めて。

 そう、自分に自信がなくなったとき、自分がわからなくなったとき「この本があることを忘れないで」「いつでもここでまっているよ」と、絵本自体が読み手に語りかけているのだ。心が弱ったときに読み返すと元気がもらえる1冊であることは間違いない。