産婦人科医も納得! タレント・声優の金田朋子が「44歳で元気な初産」のコツを伝授!?

暮らし

公開日:2019/2/23

『44歳、元気に初産しました!』(金田朋子/エイ出版社)

 生涯働く女性が増え、晩婚化、高齢出産の時代に突入した現代。高齢出産した芸能人のニュースを聞くことも珍しくなくなっていますが、実際にはいざ40代で産もうとしても思うように妊娠できなかったり、母子の体に負担がかかったり、さまざまなリスクがあります。しかしそんなリスクを知りながらも、44歳で明るく元気に初産したのがタレントで声優の金田朋子さんです。

 NHKみんなのうた「おしりかじり虫」でおしりかじり虫18世の声を務めたことをきっかけに、今や夫で俳優の森渉さんとともにバラエティー番組でも引っ張りだこの金田さん。底抜けに明るいキャラクターと、体を張って笑いを取るスタイルでお茶の間を笑顔にする人気者です。

 初産の経験談をまとめた著書『44歳、元気に初産しました!』(エイ出版社)の中でも、妊活時から妊娠中のノンストレスで明るい暮らしぶり、全力で人生を楽しんでいる様子を披露。「高齢出産って、リスクもいろいろあるけれど難しく考えすぎない方がいいのかも!?」と元気をもらえる内容になっています。

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■産婦人科医も太鼓判! ストレスを溜めない考え方、食生活と運動習慣

 女性のための統合ヘルスクリニック「イーク表参道」の副院長・高尾美穂医師も認める金田さんの理想の出産。高尾医師によると「卵巣の状態が良ければ健康な妊娠につながりやすい」そうで、金田さんの暮らしは卵巣の状態を良く保つのに最適だったというのです。どのような点が、理想の出産に導いたのでしょうか?

Point:有酸素運動の習慣がある
俳優であり、アスリートでもある夫のすすめで、40歳になるころにマラソンを始めた金田さん。今ではトライアスロンに挑戦するほどの運動好きに。

高尾医師「ゆっくり走ることからスタートしたということで、これがよかったのだと思います。(中略)もし金田さんがいきなりハードな走り方をしていたら、運動することが体の負担になっていたと思うのです」

Point:豆類をたくさん摂る食習慣
金田さんはトライアスロンに向けた筋力アップのために枝豆を持ち歩き、1kgをペロリ。

高尾医師「豆類の中でも、特に大豆イソフラボンが持つ抗酸化作用は卵巣機能にとってプラスになると考えられています」

Point:チャレンジ精神を持ち、前向きな気持ちでいること
「世界で一番信頼している人(夫の森渉さん)が言うなら」と学生時代に嫌いだったマラソンを始めたり、「生活をするということがメインになってしまうと、『楽しむ』感覚が後回しになってしまう」と、誕生日や七夕などの季節ごとのイベントの日にはオリジナルの“儀式”を行ったりするなど、年齢に関係なくチャレンジし、人生を楽しむことを大切にすることで、ストレスのない前向きな日々を過ごせているそう。

※40歳の誕生日の“儀式”について
金田さん「自宅の廊下に大きな紙を用意して、表側に『ありがとう30代』そしてその裏側に『こんにちは40代』と書いて、マラソンのゴールテープを切るようなイメージで、全身でその紙を破りました」

高尾医師「マラソンを含めて常に新しいことを生活に取り入れているのもいい傾向です。卵巣はとても繊細ですから、決して体だけが機能に関わっているのではなく、精神的なことに気を払うことも必要です」

 他にも本書の中には元気をもらえて、前向きになれるエピソードが満載。読み終わったころには肩の力がふっと抜ける、笑えて優しい高齢出産体験本です。

文=三浦 小枝