指原莉乃も夢中!パーソナルカラー診断で性格、主義、言動の特性までわかっちゃう!?

暮らし

公開日:2019/2/25

『服の色で、損する人、飛躍する人』(後藤妙子/みらいパブリッシング)

 先日、HKT 48の指原莉乃さんが「パーソナルカラー診断」を受けてネットで話題となった。指原さんといえば美容研究に熱心で、特にメイクについての語りはアイドルファンのみならず世のメイク好きの女性たちに広く支持されている。そんな彼女がついに「パーソナルカラー診断」を受けたとしてSNSで盛り上がりを見せた。「パーソナルカラー」とは人間それぞれが持つ肌の色味に合うカラーパターンのことだ。自分で判断する人もいるが、やはりプロの見立てのほうが正確だ。指原さんもいざプロに診断してもらうと、それまでの自分の予想とは違った結果が出たという。

 パーソナルカラーは近年大きなブームを見せている。美容雑誌やファッション雑誌では毎月のように取り上げられている。以前から存在する概念ではあるが、こんなにも話題になったのは最近の話であろう。もはや常識として定着し始めており、この先ファッション関係者や美容意識の高い人はパーソナルカラーについて知識を持っていないと「勉強不足」と見られることがあるだろう。

 そんな大注目のパーソナルカラーは雑誌やネットの記事で頻繁に取り上げられているが、その多くは「外見」に与える影響の話だ。パーソナルカラーはその人の肌にツヤを与えたり、印象を垢抜けて見せたりするためのものなので、外見の話になるのは当然である。しかし、ここにパーソナルカラーが「内面」に与える影響にフォーカスした1冊がある。

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『服の色で、損する人、飛躍する人』(後藤妙子/みらいパブリッシング)は、カラーコーディネーター兼心理カウンセラーである著者が、自身の経験に基づいて、パーソナルカラーがメンタルに与える影響を紐解いた本だ。著者はかつてトップ争いをする婦人服販売員だったが、ある日顧客が持ち込んだパーソナルカラーの話に衝撃を受けた。それまで知識のなかったパーソナルカラーの研究を始めると、自身の「とある」過去に打ち勝つことができたという。

 著者は、かつて感情的な母親から理不尽に振り回されたことからトラウマを持っていた。それが理由で、自分の心を守るために黒を好んで着る習慣があった。そんな著者がパーソナルカラーと出会い、自身の肌に似合うのが繊細なパステル系だと判明したのがきっかけで、母からの呪縛から解放されていったのだ。パーソナルカラーが単なる「外見に合う色」止まりではなく、自己肯定や意識改革にも結びつくものであると感じた著者は、研究を重ねた。そこから開発したオリジナルのメソッドで、今は診断を受ける側のメンタル強化をサポートしている。

 本書には、それぞれのカラーを持つ人がどのような性格や主義を持っているか、どのような言動をしやすいかという、他のパーソナルカラー本にはあまりないような人間関係にまつわる分析が載っている。これまでパーソナルカラーについて多くの記事を見てきたが、本書の着眼点は実に新鮮である。

 昔から、好きな色とメンタルの結びつきについてはさまざまな説が言われてきたと思う。しかし、好き嫌い関係なく「似合う色」とメンタルとの結びつきについての意見はあまり見られなかったのではないだろうか。選挙演説など、「人」が「色」を操って自身の印象を左右させることはよく言われるが、もともと自身に備わっている「色」がどう自分という「人」を作り上げているのか、それを知ることで自分の感情の解放に繋がり、飛躍して生きていくことができるのかもしれない。本書はその大きな手助けとなり得る1冊であろう。

文=ジョセート