材料3つで作れるチーズケーキ!? 人気ブロガーによる「簡単」「ずぼら」「おいしい」が揃った「ずるい」レシピ本

食・料理

公開日:2019/3/3


 ケーキやお菓子を自分でつくりたい。でも、「調理器具も知識もテクニックも女子力もゼロだから」と諦めていた方に朗報です!

 初心者、ずぼらな人、お菓子作りに失敗したことがある人や、「手作りなんて考えてもみなかった」という男女まで、誰もが「こんなに簡単に作れるんだ!」「おやつ作りって楽しい!」と、実感できるレシピ本がついに登場しました。
 そのタイトルもズバリ、『ずるいおやつ 特別な道具がなくても、家にある材料で、簡単に作れる』(riyusa/KADOKAWA)です。

 著者のriyusa(りゆさ)さんは、おやつやおかずのレシピをブログ「riyusa日和。ザッパレシピで褒められおやつと時々おかず」に掲載したところ、大好評となり、今や月間150万PVを超えるほどの人気ブロガーです。

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 ブログの人気の理由は、おやつやおかずは「こうしたら、安くできる。こうしたら、時短できる。こうしたら、“ずるい!”と言われるくらい面倒な手間が省ける」と、忙しいママさん&OLさんたちが喜ぶ、数々のコツやアイデアを紹介したから。

 そんなriyusaさん初のレシピ本となる本書は、「繰り返し作りたいチーズケーキレシピ」「下準備10 分!時短レシピ」、「砂糖・小麦・バターは使わない!代用レシピ」など、テーマ別に54種類のケーキレシピが紹介され、さらにコラム、軽食レシピなども掲載してあります。ではいったい、どうずるいのか。本書の「ずるいポイント」を5つご紹介しましょう。

ずるいポイント(1)
特別な道具は不要!家にあるものでできるからすぐに始められる!

ずるいポイント(2)
「混ぜるだけ」「冷やすだけ」など、工程が簡単だからずぼらな人でも失敗しない!

ずるいポイント(3)
材料使い切りのレシピだから作りやすい!同じ材料を使っていろいろなお菓子が作れる!

ずるいポイント(4)
1つの材料で何役も担えるから経済的&買い忘れの心配なし!

ずるいポイント(5)
お菓子作りの難しい知識はいらないから初心者でも簡単に作れる!

 いかがでしょう。以下に本書のレシピからいくつか紹介しますが、中にはたった3つの材料で完成するものもあります。

 また、巻頭には本書のレシピ通りに作るために必要となる、「基本の材料と道具」が写真付きで紹介されています。それを見ると8、9割方は家庭にはあるものばかりです。

 しかも、それでいてちゃんと「美味しい!」ケーキやおやつがつくれるのだから、まさに「ずるい」わけです。

 では、さっそく“ずるいレシピ”をいくつか紹介していきましょう。

●混ぜて焼くだけ濃厚ガトーショコラ


(「Part2 基本の材料4つまでで覚えやすい! 少ない材料で作る最小限レシピ」より)

 riyusaさんのブログでも大人気のガトーショコラ。ガトーショコラには欠かせないと思っていた生クリームと砂糖を使用せずに、チョコレートの甘さだけを生かしたレシピです。分量を覚えやすいように、すべて「2」で統一されています。

【材料はこれだけ(12cm丸型1台分)】
ブラックチョコレート ― 2枚
卵 ― 2個
バター ― 20g
薄力粉 ― 20g

【作り方】
(1)耐熱ボウルに手で砕いたチョコレート、バターを入れ、電子レンジで1分弱加熱する。
※Point:耐熱ボウルがない場合は、耐熱皿や電子レンジ対応の保存容器などで代用してください。

(2)チョコレートを溶かすように混ぜ合わせ、溶いた卵を1/3量ずつ入れ、その都度混ぜ合わせる。
※Point:一気にドボンと入れるとダマになるのでボウルを少しだけ傾けて入れましょう。

(3)薄力粉を3回程に分け入れてその都度よく混ぜ合わせる。
※Point:粉はふるわなくても、よく混ぜれば卵とバターがなじむのでダマになりません。ふるうと、よりきめが細かい生地に仕上がります。

(4)型に3を流し入れ、180℃に予熱したオーブンで15分程焼き、ケーキがさわれるくらいまであら熱を取る。冷蔵庫で半日ほど冷やして切り分ける。
※Point :食べる時は冷蔵庫から取り出して、少し常温でおいてから切るとしっとりします。

【著者から一言】
食べ切れない場合はラップに包んで冷凍保存も可能です。なるべく早めに食べきりましょう。

●ほっぺが落ちちゃういちごのクラフティ


(「Part 3 面倒なことはやらなくてOK! 下準備10分! 時短レシピ 」より)

 ミキサーで一気に材料を混ぜるので、特別なコツやテクニックも必要がなく、誰が作っても、焼くまでの工程がわずか5 分でできる、とのこと。

【材料はこれだけ(17×14×3.5cm耐熱皿1台分)】
◎材料
いちご ― 7粒前後(約100g)
牛乳 ― 100ml
生クリーム ― 100ml
卵 ― 1個
砂糖 ― 大さじ2
薄力粉 ― 大さじ1
粉糖(あれば) ― 適量

【作り方】
(1)耐熱皿にバターかマーガリン(分量外)を適量塗る。

(2)ヘタを取ったいちごを1に間隔を空けて並べる。

(3)粉糖以外の残りの材料を全てミキサーに入れる。全体がなめらかになるまでミキサーにかける。
Point:生地はミキサーで混ぜて、お皿に注ぐだけなのでとてもラク。手も汚れません。

(4)2の耐熱皿に3を流し入れて180℃に予熱したオーブンで25分程焼き、耐熱皿にさわれるくらいまであら熱を取る。冷蔵庫で3時間程冷やし固め、あれば粉糖をふる。

【著者から一言】
薄力粉と砂糖はほんの少ししか使わないので、計量スプーンの大さじを使うとスムーズです。

●フライパンでOK!「オーブン不要のクリームブリュレ」


(「Part5型なし、オーブンなし、フライパン1 つで作れるずぼらレシピ」より)

 このレシピはバーナーはもちろん、特別な材料やオーブンもいりません。「フライパンで作ったとは思えない程濃厚な絶品ブリュレなので、ぜひお試しを!」(著者より)。

【材料はこれだけ(165~200mlカップ2個分)】
牛乳 ― 100ml
生クリーム ― 100ml
卵黄 ― 2個
グラニュー糖(カラメル用) ― 大さじ1〜2
砂糖 (プディング用)― 大さじ1
あればバニラエッセンス ― 少々

【作り方】
(1)ボウルに卵黄と砂糖を入れて、全体が白っぽくなるまで手早く混ぜ、生クリームと牛乳を入れて混ぜ合わせる。

(2)茶漉しなどを使って、耐熱容器に生地を流し入れ、小さく切ったアルミホイルをかぶせる。

(3)フライパンに器の6分目程の高さまで水を注いで湯を沸かし、一度火を消して2の器を並べて中火にかけ、13分程蒸したら火を止め、そのままあら熱を取り、ラップをし、冷蔵庫で半日以上冷やし固める。
※Point:フライパンに蓋はせずにそのまま蒸してください。器をおく際は火傷に注意してください。

(4)3で使用した丸型のアルミホイルを外してキッチンペーパーなどで水気を取る。スプーンなどを使ってグラニュー糖を薄くのせ、トースターで2~3分加熱する。
※Point:3の丸型のアルミホイルをそのまま使えば、砂糖が溶けても流れません。

(5)そのまま冷えて固まるまで5分程おいて冷蔵庫に入れる。

(6)3の容器を冷蔵庫から取り出して、あればバニラエッセンスを2〜3 滴ずつ垂らす。5を取り出し、アルミホイルからそっとはがしてのせる。

【著者から一言】
蒸した時に液体が分離しないよう、卵液はしっかりと混ぜるとブリュレがなめらかに仕上がります。

 ご紹介したように、工程の簡単さやオーブンの代わりにプライパンを使用などのアイデアがとても新鮮です。また、本書にはゼラチンの代わりにプリンやマシュマロを使用して作る、今までにないようなレシピも! そのほかホットケーキミックスを有効活用することで、ほとんどのケーキが「粉ふるい不要」となっているところも、ずぼらな人や初心者にはありがたいですね。

 作り方の説明部分では、ちょっとしたコツが必要な場合は、Pointとしてちゃんと補足されていますので安心です。これなら「女子力アップ」も間違いなし、ですよね。

 本書はまさに、「お菓子作りはハードルが高そう」などと思っている方への必携の1冊です。

文=松本ひろ子