【EDチェックリスト付】「朝勃ち」の具合は、深刻な病気のバロメーター!?

健康・美容

2019/3/6

『男性機能を高める本』(鶴見隆史/マキノ出版)

「セックスの途中で中折れしてしまう」
「最近、朝勃ちしない」

 こんな性生活にまつわる悩みを抱えている方は少なくないはず。人には相談しにくい問題だけに、自分ひとりで悶々と悩みを抱えていることもあるのではないだろうか。そんな方におすすめしたい1冊が『男性機能を高める本』(鶴見隆史/マキノ出版)だ。

 著者の鶴見隆史氏(鶴見クリニック院長)は、西洋医学だけではなく東洋医学や鍼灸、筋診断法、食事療法などについても造詣の深い人物。本書では、鶴見氏がED(勃起不全)や精力減退などの男性機能に関わる問題に根本から対処する方法を教えてくれる。

■気づいていない人も多い? 実はあなたもEDかもしれない

□ペニスがまったく勃起せず、セックスできない
□性欲はあるのに、興奮しても勃起しない
□勃起するがじゅうぶんに硬くならない
□セックスの途中で軟らかくなって抜けてしまう(いわゆる“中折れ”)
□勃起しても長続きしない
□いつもダメなわけではないが、たまに勃起せずセックスできないことがある

 上記のうち、ED(勃起不全)に関わるチェック項目はどれだかわかるだろうか。答えは「すべて」だ。

 自分でも思っていないうちにEDに当てはまる症状が出ていた…。そんな方は多いのではないだろうか。少し古いデータだが、1998年の日本性科学情報センターの疫学調査によると、日本の31〜79歳の男性のうち、EDに悩む患者の数は1130万人とされている。これは対象となった年齢層の男性の1割以上がEDに当たるという数字だ。

 年を取れば男性機能が衰えるのは当たり前、と考えるかもしれない。しかし、著者の鶴見氏は次のような理由で、そうした考えは医学的に間違っているという。

(1)朝勃ち(早朝勃起)は健康状態のバロメーター
(2)よりよいセックスこそが充実した人生をもたらす

 朝勃ちが健康状態のバロメーターになるというのは、いったいなぜなのだろうか?

■朝勃ちが健康のバロメーターになるメカニズムとは?

 朝起きるときにペニスが勃起している状態が、朝勃ち。年齢を重ねるとともに、その回数が減り、硬度が落ちていくのは当たり前、と考えていないだろうか? しかし、本書は「男性機能の低下は、重大な病気の予兆であることが少なくない」と警鐘を鳴らす。

 たとえば、朝勃ちが毎日のように起こっているなら、血液が体内の血管中をサラサラと流れていて、血液循環は良好だと考えられるという。しかし、もし1カ月以上も朝勃ちがない場合は血液がドロドロの状態になっているか、動脈硬化が進行しつつあるか、(恐ろしいことに)その両方の可能性があるというから大事だ。

 勃起は、ペニス内部の海綿体に血液が流れ込むことによって起きる。海綿体には毛細血管がたくさん集まっているが、その血管は細くデリケートなため、血液がドロドロになっていたり、血管が硬くなっていると、血液が海綿体の中にスムーズに流れ込んでいかず、勃起しなくなる。これが、朝勃ちが健康状態のバロメーターになる理由だ。

 では、EDを治すには、いったいどうすればいいのか? その答えとして鶴見氏自身も実践し、クリニックで多くの患者を健康に導いてきたのが「酵素食」だ。

 人間は食事をとおして栄養を体に取り入れ、その栄養をエネルギーとして内臓や筋肉などを動かしている。そのとき体中で起きている化学反応をスムーズに行うために欠かせないのが、酵素だ。酵素食は、人にとって必要不可欠な酵素を効率的に体内に取り込み、根本的な部分から体の状態を健全にしていくためのものだ。著者の挙げる事例はこんなものだ。

・生食中心に食べる(生食6:加熱食4)
・発酵食品を意識的に摂る
・1日2食が原則
・砂糖と悪い油は禁物

 それぞれのポイントや具体的な酵素食の内容などは、本書にくわしく解説されているが、体を中から整えていくことで、男性機能の回復や活力に満ちた毎日を可能にする。そんなポイントを、ぜひ本書から学んでもらいたい。

 まだEDのことなんて心配しなくても…という方もいるかもしれない。しかし、健康状態がよければ、男性機能も自然といい状態にあるもの。そう考えてみると、日々の食生活を見直し、充実した日々を送ることを今からめざしてみてもよいのではないだろうか。

文=井上淳