頭が固い人は解けない!? 「5+5+5=550 直線を1本だけ引いて正しい式にするには?」

仕事術

2019/4/17

『小学生はできるのに! 大人は解けないクイズ』(知的生活追跡班/青春出版社)

 仕事のトラブルや課題を解決したいとき、また、人生の抜け出せない現状から脱したいときに、助けとなるのが「問題解決力」です。問題を解決する力は、暗記による知識の詰め込みだけでは十分に身に付けることはできません。柔軟な脳を持っていることが必要となります。

『小学生はできるのに! 大人は解けないクイズ』(知的生活追跡班/青春出版社)は、知識が豊富にあるだけでは解くことが難しい92のクイズを紹介している大人のためのクイズ本。どれも小学生に出題できるような気軽に楽しめる問題ばかりですが、意外に答えが浮かばないものも多く、クイズで頭をたっぷりと悩ませることで脳をストレッチさせる効果にも期待が持てます。

 インターネットなど気軽に利用できる便利なリサーチ手段ができたことによって、現代は大量の情報をすぐに手に入れることができるようになりました。また、必要な情報だけをピンポイントで簡単に知ることも可能です。

 しかし、実際の生活のなかでは、情報や知識は十分に持っているはずなのに、なぜか問題解決へと進めることができないシーンは多くあります。情報を集めるだけで終わってしまい、集めた情報を自分で上手に活用することができないからです。なかには、情報を集めれば集めるほど余計に悩んでしまったり、困ってしまったりする人もいます。特に、大人になると知識や経験が増える分、シンプルなことさえも難しく考え、自ら複雑な問題にしてしまうことはあるものです。

 そこで、本書では子どものようなしなやかな脳にするためのクイズが、突破力・思考力・アイデア力・問題解決力の4つのテーマに分けて出題されています。たとえば、突破力をテーマにした章には、次のようなクイズがあります。

次の足し算は答えが合っていない。
そこで、直線を1本だけ引いて正しい式にするにはどうすればいいだろうか。
5+5+5=550

 わかりましたか? 次は、思考力を試す問題です。凝り固まった頭をしっかりとほぐしたうえで考えてみましょう。

草原の真ん中に、直径30センチメートルの杭が1本打ってある。
その杭には鎖が巻きつけてあり、鎖の先には1頭のライオンがつながれている。鎖の長さは5メートルだ。
このライオンは、何平方メートル分の草を食べることができるだろうか。

 また、次のクイズは、アイデア力に関わる問題です。クイズ好きには、ちょっと簡単かもしれませんね。

鼠田くんの上司である牛尾部長には、5人の部下がいる。
虎谷さんと卯野さん、辰川さん、蛇塚さん、さてあと1人はなんという名前だろうか?

 さらに、ほかにはこんな問題もあります。

世界を股にかけて暗躍するスパイにあるメッセージが届いた。
「新月の夜、背景に月も太陽もない場所で待つ」
さて、その場所とはいったいどこだろう。

 あなたは、スムーズに答えが浮かびましたか?

4つの章の初めには、テーマとなっているそれぞれの力を身に付けるためのポイントも簡単に紹介されているので、問題を解き始める前に一読してから解き進めるとよいでしょう。

 ちなみに、最初の正しい式に直す問題の答えは、1つ目の「+」の縦線上端と横線左端を結ぶように斜め線を1本入れて「545+5=550」です。

 次に、思考力を問うライオンのクイズの答えは、「0平方メートル」となります。ライオンは、どんなに草が生い茂っていても食べない肉食獣だからです。

 また、3つ目のアイデア力を試す問題の答えは、「鼠田」です。十二支にちなんだ漢字が並ぶことに惑わされて馬場さんなどと答えないように。

 そして、最後に紹介したスパイの問題の答えですが、頭を柔らかくして考えたうえで、ぜひ本書でご確認ください。ヒントは「漢字」です。

 本書のクイズは、答えを見ると「そんな簡単なことだったのか」と思うのに、次のクイズに進むと再び頭を悩ませてしまうような問題の連続です。簡単なはずなのに解けないのは、頭が凝り固まってしまっている証拠。アイデア力や思考力の乏しさに苦しんでいる人や物事をすぐ難しく考えてしまう人は、きっと本書のクイズに苦しめられることでしょう。

 自分ひとりで試すのもよし、友達や家族と問題を出し合って楽しむのもよし。通勤時間や家事の合間といった、すき間時間を利用して、本書のクイズを解きながら柔らかい脳を目指してみてはいかがでしょうか。

文=Chika Samon