「人の目」ばかり気にしてない?自分の意志を取り戻す、「ソロ活」ってこんなに魅力的

暮らし

2019/4/21

『ソロ活女子のススメ』(朝井麻由美/大和書房)

「集団生活がしんどい」
「でも、ひとりで活動するのは恥ずかしい」

 この2つの拮抗する感情をとらえ、徹底的に“ひとりで活動する=ソロ活”にフォーカスしている本が、朝井麻由美さんの『ソロ活女子のススメ』(大和書房)だ。

 ソロ活と銘打って、ただ過ごし方を列挙している本や記事は散見されるが、私はここまでソロ活について、人間の根本にある感情に問いかけながらも行動を促している本を見たことがない。

 著者曰く、ソロ活とは「自分の好き・嫌いの解像度をあげるセラピー」でもあるという。

 ネットが発達した現代では、即レスを求めるチャットや、リアルだけではなくネット上の自分の見せ方や人間関係のつながりまで、どんな時も“人の目”を気にしなければならなくなった。要するに、自分だけに向き合う時間やじっくり考察する時間が減っているのだ。

 自分が好きと思っていたものは、実はSNSの見過ぎによる他者から与えられた情報に踊らされているだけなのかもしれない。また、誰かと飲みに行けば自分の意思より先に「とりあえず生!」と言葉が出る。もはや考えるというよりも機械的にやってしまっているだけだ。日頃の何気ない判断や行動の中に、どれだけ自分の意思があるのだろうか?

 もう周りを気にして、本当の自分を隠す“擬態”はやめようと投げかけながら、本書は具体的な行動ステップに入っていく。

 かくいう私はソロ活耐性が強い方だと自負しているが、本を読み進めるにつれてそんな私でも度肝をぬいた著者おススメのソロ活の1つが紹介されていた。その名も、「ひとりコースディナー」。

 いや、ちょっと待って、フルコースってひとりで食べるもの!? と、ここで日頃意識してこなかった自分の偏見に早速向き合うことになったのだが、実はセレブの間ではひとりでゆっくりディナーを楽しむ人はそう珍しくないそうだ。心配なら個室を予約するのも手だといい、案外と悪目立ちしないらしい。

 他にも、「ひとり気球」なんて珍しいものも。読んでみると気球に誰かを誘い合わせて乗る方が、難易度が高いことが分かる。詳しくは本書を読んで確かめてほしい。

 ソロだからこそ気軽にできることは意外と多い。世間の「ひとり」に対する偏見がなくなったら、私もこの上なく嬉しく思う。

文=修羅ガール