ぶり大根も八宝菜も15~20分で完成! お客さんももてなせる時短レシピ【作ってみた】

食・料理

2019/4/24

『ぶり大根が15分でできてなんならお客さんにも出せる』(さわけん/ダイヤモンド社)

 外食や市販のお惣菜、ファストフードはお手軽で便利だが、家で作る手作り料理にはそれならではの良さがある。疲れていても、自分で作った料理が食べたい、手作り料理を食べさせてあげたい、という日もあるはずだ。そんな時のために知っておいてほしいのが、本書『ぶり大根が15分でできてなんならお客さんにも出せる』(さわけん/ダイヤモンド社)。

 本書は、フランスの星つきレストランで働いていた著者が、短時間で味も見栄えも良い料理が簡単に作れる“技ありレシピ”を紹介している本。家族など一緒に食べる相手がいる場合、お手軽料理でも作るからにはやっぱり喜んで食べてほしい。また、自分で食べるにしても、食欲をそそるものに越したことはない。この「味も見た目も気にしたい」という気持ちと「時短したい」をどちらも叶えてくれるのが、この本なのだ。

 記載されている調理の所要時間はレシピによってまちまちだが、最長でもピラフの炊飯時間が含まれている40分。短いものだと最短2分でできるらしい。これは忙しい毎日を送る人にとっては大助かりだ。せっかくなので、タイトル通り所要時間が「15分」と書かれているものの中から3品、本当にその時間でできるのか試してみた。

■「ぶり大根」(実際にかかった時間:20分)

 1つめは、「ぶり大根」。鍋に水、酒、みりん、砂糖、醤油、水洗いしてお湯をかけたぶりのあら、1cm厚さの半月切りにした大根、薄切りにした生姜を入れて落とし蓋をし、沸騰したらぐつぐつ10分煮る。落とし蓋をとり、煮汁が少なくなるまで煮詰めれば完成。

 火力が少し弱かったのか、記載されていた15分より5分ほどオーバーしてしまったが、洗って切った材料と調味料を鍋に入れて煮るだけであっという間においしいぶり大根が完成した。大根も薄めに切っていることで、短時間ながら味がしっかりと染みている。頬張ると、うまみの溶け出た出汁がじゅわっと溢れてくる。ぶりは、出汁のことを考えて骨がついている“あら”を使うのがコツだそうだ。

■「ガリバタチキン」(実際にかかった時間:13分)

 2つめは「ガリバタチキン」。フライパンでオリーブオイルと薄切りにんにくを弱火で炒めてにんにくを取り出し、塩、こしょう、チューブにんにくを揉み込んだ鶏もも肉を入れて蓋をして5分ほど焼く。おくらとバターを加えてさっと炒め、醤油とガーリックフライを加えて完成。

 こちらはなんと、時間を2分残して完成! チューブにんにくと生のにんにくを併用することで、短時間でもしっかりとにんにくの味が肉に絡み、パンチのある味に仕上がる。おくらが入っていることでボリュームのバランスも良く、しつこさも感じない。休み前日のご褒美メニューとして、ぜひリピートしたい。

■「八宝菜」(実際にかかった時間:20分)

 最後は「八宝菜」。フライパンで油を熱してシーフードミックスを炒め、魚介の色が変わったら白菜、チンゲンサイ、小松菜、にんじんなどの野菜を加える。野菜がしんなりしたらうずらの卵(スモーク)とかにかまを加えて炒め合わせ、水、鶏がらスープの素、醤油、塩コショウ、ごま油、片栗粉、チューブ生姜を混ぜたものを加える。沸騰させてとろみがついたら完成。

 麺にもご飯にも合う八宝菜は、覚えておくととっても便利。水や調味料の分量を調節すれば、材料はそのままで中華スープにもなる。調理時間は野菜を洗って切るのに少々時間がかかったため5分過ぎてしまったが、カット野菜のみを使えば恐らく15分かからない。調味料は混ぜたものを加えるだけなので失敗も少なく、初めて作る人でも安心してチャレンジできる。見た目も豪華なので、覚えておいて損のない一品だ。

 切り方を工夫したり火の通りの早い食材をうまく使ったりすることで、おいしさはそのままに調理時間を大幅に短縮することができる。レシピ内に「大事です」「なくていい」などの指示があるのも有難い。また、レシピ以外にも「味の構造」から「常備しておくと便利な調味料」まで紹介されていて、至れり尽くせりだ。

 この『ぶり大根が15分でできてなんならお客さんにも出せる』で調理の基本的な感覚を掴めれば、必ずほかの料理を作る際にも役立つはず。今「料理が苦手」「料理の感覚とは…」と思っている人にこそ、ぜひ本書を大いに活用してほしい。

調理・文=きこなび(月乃雫)