腰痛や肩こり、顔の左右非対称…原因となる「身体のゆがみ」を自分で直す整体学をわかりやすく解説!

健康・美容

2019/6/5

『ゆがみを直す整体学』(宮川眞人/彩図社)

 テレビや雑誌には毎日のように「これを食べれば健康に」「この運動をすれば痩せる」といった情報があふれている。そうした情報をチェックして実践しているけれど、なかなか効果が出ない…。そんな苦い経験を持つ方も多いのではないだろうか。

『ゆがみを直す整体学』(宮川眞人/彩図社)は、西洋医学でも、東洋医学でもなく、「整体学」という第3の医学をもとに、身体のゆがみを直し、健康を手に入れる方法を紹介する1冊。本書でわかりやすく説明されている「身体のゆがみを直す体操」を行うことで、自分で自分の身体を整えることができ、太りやすい、あるいは腰痛、肩こりといった日常的な悩みや、種々の病気にも効果があるという。

「本当に?」と感じる方もいるかもしれない。そんな方のために、本稿では本書が展開する整体学の一部を紹介していこう。

■不調の原因となる「身体のゆがみ」とは?

「人の身体は多くの場合ゆがんでいる」――この指摘には納得する人も多いだろう。座ったときに脚を組むクセがあるのは左右の脚の長さが異なるから、など自分の身体のどこかにゆがみがあるかもしれないという知識は多くの人が持っているからだ。

 だが、本書がとらえる身体のゆがみは、このレベルにとどまらない。「人の身体はなぜゆがむのか?」、その理由を長年にわたって追い求めた著者がたどり着いた整体学的な答えは、「肝臓と腎臓の過労が、身体をゆがませる原因となっている」というものだ。具体的には、「肝臓や腎臓が疲れると身体の捻れが生じ、その捻れが肩胛(けんこう)骨と骨盤の可動性を悪くしてアンバランスを発生させるため、身体の不調や病気を引き起こす」という関係だ。

 だから、身体のどこかに不調が出た場合には、そこだけを直接的に治療するのではなく、その不調が出る原因となった「身体のゆがみ」を修正するというアプローチを取る。身体のバランスを整えることで、根本的な原因から不調をなおすアプローチ法といえるだろう。

 ここまで読んで「自分の身体はどれくらいゆがんでいる?」と気になった方は、身体の4カ所(手首、足首、肩胛骨、股関節)をチェックすることで確認できる。

 本書では簡単な体操でゆがみをチェックする方法が紹介されているので、ぜひ挑戦していただきたい。

■身体のゆがみを発見したら、簡単な体操でセルフケア

 安心してほしい。チェックの結果、身体のどこかにゆがみがあったとしても、それほど心配する必要はない。本書には「整体学で、歪みのない体を作る」と題して、身体のゆがみを整える体操を教えてくれる内容もしっかり盛り込まれているからだ。

 整体学では、人の身体の動きには、反り、側屈、捻り、脚の開閉、前屈という大きく分けて5つがあるとしている。このうち、「反り」を整える体操は次のように進めていくものだ。

(1)正座をしたまま後ろに寝そべり、太ももの前面と腹を伸ばす

(2)片膝を立てて、もう一方の脚を後ろにまっすぐ伸ばし、後ろに伸ばした脚の太ももの前面を伸ばす。これを左右行う

 この他の動きに対しても、それぞれ身体のゆがみを整える体操法が丁寧に紹介されている。身体が硬いという人は、はじめはなかなかうまくできないかもしれないが、諦めずに続けることで次第に形が取れるようになり、そうすると効果も実感できるようになる。

 また、多くの人が悩んでいる「太りやすい」「猫背」「外反母趾、X脚、O脚」「静脈瘤」など13の症例について、なぜその症状が出るのか、その原因を解説するとともに、それを解消するための体操も紹介する。困った症状に当てはまるという方はぜひ参考にしてもらいたい。

 腰痛や肩こり、慢性的な頭痛など、身体の不調をふだんから感じている人は少なくないはず。西洋医学や東洋医学など、それらを解決する方法にはいくつかあるが、身体の捻れを修正することで根本から不調をなおすという整体学のアプローチは斬新だ。今までいろいろな健康法に取り組んでみたけれど、その効果が長続きしなかったという方は、ぜひ「自分でゆがみを直す方法」にチャレンジしてはいかがだろうか。

文=井上淳