会議で存在感をアピールできる人と残念な人の差は「たった1%」。すぐ真似したいポイントは?

ビジネス

2019/6/5

『1%の違い 世界のエリートが大事にする「基本の先」には何があるのか?』(戸塚隆将/PHP研究所)

 世界でも優秀だと評価されている日本人ビジネスパーソンですが、グローバルな舞台では活躍できていないとよくいわれています。日本人ビジネスパーソンが、世界を舞台にしても戦うことができる人に変わるきっかけとなる、意識や行動を教えてくれる1冊が 『1%の違い 世界のエリートが大事にする「基本の先」には何があるのか?』(戸塚隆将/PHP研究所)。個人のグローバル化支援に力を注ぐ戸塚隆将氏は、国際舞台で活躍してきたコンサルタントであり、英語学習プログラム「ベリタスイングリッシュ」を主宰。『世界のエリートはなぜ、「この基本」を大事にするのか?』の著者として知られています。

 著者が語る「1%の違い」とは、99%の人が意識していない、あるいは実践していないほんのささいな違いのこと。本書では、会議への臨み方、チームワークに対する考え方、自己表現の仕方、人とのつながりに関する意識など、カテゴリー別にして「1%の違い」を具体的に紹介しています。いくつか紹介してみましょう。

■国際会議で存在感を出すには――

「インド人を黙らせることと日本人の口を開かせることは、同じくらい難しい」というジョークがあります。アメリカ人や中国人以上に発言量が多いというインド人と比較した、日本人としては不名誉なジョークかもしれません。自己主張が強い国民性ではなく、国際会議のツールとなる英語のネイティブスピーカーではない日本人が、グローバルな舞台で存在感を発揮するには「数字の強さをいかす」ことだそう。

 学習の中でも計算演習に力をいれてきた日本の教育のおかげで、日本人は平均的に計算が速く数字にも強いといいます。数字やデータについて英語で表現できるようにしておきましょう。

■テンションの「ギアを2段階上げる」くらいがちょうどいい

 日本語でいう「お疲れ様です」にあたる英語表現はありませんが、それは英語で考える人間が前向きに過ごしている時間を前提にしているからだといいます。たとえば、「How are you doing?(調子どうですか?)」 と聞かれたら、「Super!(絶好調!)」と答えるのが正解。なにごとにおいても、気は心。これは、周りの人も元気にするというリーダーシップの姿勢にも通じます。

 また、日本人は、「~と思います」という言い回しを使いがちです。「I think~」は根拠のないあいまいなときにも使われる英語なので、繰り返し使っていると自信がないようにとられてしまいます。「~だと考えます」と断定して意見を述べることで、説得力も信頼も高まり、結果は変わってくるでしょう。聞き取りやすい大きな声で堂々と話すのも忘れてはいけません。

■履歴書でアピールするなら気をつけたいポイントは?

 日本人の英文履歴書は、受動態で書かれたものが圧倒的に多いそう。控えめで謙虚な印象を与えるどころか、実際にあなたのことを知らない相手からみると、評価を下げかねません。「任命された」ではなく「選抜された」という表現を使うことが大切。自分のキャリアは自分で作っていくという意識を履歴書にも落とし込むことが、グローバルに活躍するうえでは重要です。

 このように、「たった1%の違い」は、誰でもすぐに意識して実践できるものがほとんどです。指摘されなければ気がつかなかったというポイントも多くあるでしょう。より広い舞台にキャリアが広がれば人生の選択肢は格段に広がります。本書を読んで、ぜひポジティブにグローバルな舞台に踏み出しましょう。

文=泉ゆりこ