年収400万円前後のアラサー女子が結婚できない3つのワケ――DaiGoの提言とは?

恋愛・結婚

公開日:2019/6/28

『ゼロから幸せをつかむ オトナの恋愛処方箋』(メンタリスト DaiGo/辰巳出版)

 仕事が好きなオトナ女子はなぜ結婚できないのだろう。「仕事が忙しくて…」「出会いがない」といった口癖で恋愛ができないことを嘆き、「ずっと独りでいい」という強がりを発し、なんだか自ら恋愛を遠ざけている印象さえある。

『ゼロから幸せをつかむ オトナの恋愛処方箋』(メンタリスト DaiGo/辰巳出版)は、そんなオトナ女子のための「恋も仕事も手に入れる」指南書だ。著者はメンタリストとして絶大な信頼を誇るDaiGoさんだ。

■年収400万円前後のアラサー女子の結婚率が一番低い

 本書は読者に少々厳しい現実を突きつける。年収に比例して結婚率が上がる男性に対し、女性は年収400万円前後で結婚する割合が一番下がる。そしてそこから増えるにつれて結婚率が伸びていくのだという。つまり年収400万円前後の女性が一番結婚していない状況なのだ。

advertisement

 この原因についてDaiGoさんはいくつか解説を重ねている。その中でも鋭く光る見解は、「仕事を盾に、恋愛できない言い訳をしている」「20代後半から30歳にかけて理想の男性のハードルを上げすぎている」「選べないのに選択肢を増やそうとしている」という3つだ。

■30代を迎えると選択できる男性の数は徐々に減っていく

 何事においてもそうだが、選択肢はたくさんあった方がいい。けれどもDaiGoさんはスタンフォード大学の実験を解説した後、「選択肢過多」状態になると決定しにくくなる心理的側面を指摘する。

 一般的に、年収も経験値も低い20代前半までの女子は、恋愛に積極的で人生最高にモテる。男性も選び放題だ。しかしだからといって「もっといい男性が現れる」と信じ、とっかえひっかえしていると、いつの間にか30歳を迎えてしまう。モテる女性ほど結婚できない理由はここにある。

 本能として男性は若い女性を好むので、30代を迎えると選択できる男性の数は徐々に減っていく。ところが付き合った経験が多い女性ほど理想が高まっているので、出会いが減っているのに「ここまで待ったんだから、過去よりもっと良い条件の男性を!」と望んでしまうのだ。つまりこれに最も当てはまるのが「年収400万円前後のアラサー女子」。

 この悲しい未来を招かない方法は、なるべく若いうちに目の前に現れた男性と積極的に恋愛して結婚すること。男性の場合、20代のうちは結果が出なくても、30代になって化ける可能性がある。株のように価値が高騰する前に、将来ある手頃な男性を先手必勝でつかむのが、結婚への近道だ。

■仕事上手は恋愛上手、そして結婚上手

 では、30代を迎えて仕事に奔走するオトナ女子はどうすればいいのだろう。恋も仕事も諦めたくない。そんなワガママな願いを叶えるのが、本書の役目だ。DaiGoさんはこんな希望ある言葉を載せている。

「仕事上手は恋愛上手、そして結婚上手」なのです。
そして恋する女性は、必ず仕事も今以上にうまくいきます。

 本書では「キャリア女子の魅力の高め方」という章に、DaiGoさんのアドバイスをぎっしりつめている。

 たとえば「若さ」に負けない「外見力」。たいていの男性は外見のよい若い女性と付き合いたい。「オトナ女子は20代女子より不利だ」と思われがちが、これをカバーする方法がある。スベスベ肌だ。

 DaiGoさんはある研究を例に挙げながら、男性が外見的魅力の判断材料として「肌の状態」に重点を置くことを解説する。「きれいな肌は若さの象徴」だと言い切り、スキンケアに努力を注ぐべしとアドバイスを送るのだ。

 このように本書は、仕事に打ち込むオトナ女子が楽しい恋愛をして、そして結婚する方法を分かりやすく説く。また本書の最後には「必ず二人が恋に落ちる36の質問」を掲載。お互いに36項目の質問を答え合えば、両想いになれるのだという。

 この「36の質問」においては、「今、一番深刻なことはなにですか?」など、ディープな内容もあるので、むしろ「これらの質問ができる時点でお互いに強い興味がある」と感じてしまうが、とにかく参考になることは間違いない。

 よく言われることだが、仕事ができる人は気配り上手だという。人間的な総合力が高いから仕事上手ともいえる。つまり仕事ができる時点で、恋愛も絶対にできる。その自信をつけさせてくれるのが本書であり、キャリア女子の輝かしい恋愛をスタートさせるきっかけになるはずだ。

文=いのうえゆきひろ