世界25カ国以上で発売決定の話題作! お金に支配されずに本当の幸せをつかむには?

暮らし

2019/9/1

『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』(Ken Honda:著、本田健:訳/フォレスト出版)

 2019年6月、金融庁が老後資金に2000万円必要だと公表し世間に衝撃を与えた。それ以降、老後に備えて十分な資金を貯められるか不安に思う人が増えたのではないだろうか。しかし、将来のお金のことばかり心配していたら、今の暮らしを楽しむ余裕がなくなってしまう。『一瞬で人生を変える お金の秘密 happy money』(Ken Honda:著、本田 健:訳/フォレスト出版)には、お金と良い関係を築き、心安らかに人生を過ごすための方法が紹介されている。

 著者の本田健氏は、経営コンサルタントと投資家を経て、現在は執筆活動や講演会などを行っている。これまでに140冊以上の著書を出版し、累計発行部数は700万部を突破。本書は著者が初めて英語で執筆した本で、日本語版の翻訳は著者自身が行っている。アメリカ・イギリス・オーストラリアで同時刊行されたほか、世界25カ国以上の国で発売が決定するなど、世界中で注目されている1冊だ(著者プロフィールより)。

 本田氏によれば、お金には「Happy Money」と「Unhappy Money」の2種類があるという。

愛情や思いやり、友情を伴って流通しているお金は、どれも「Happy Money」です。
この種のお金は、人々を笑顔にし、人々に「自分は愛されている」「とても大事にされている」と感じさせます。
「Happy Money」は多くの点で、愛情の形――見たり、感じたり、触れたりすることができる形だと言えるでしょう。

不安や怒り、悲しみ、失望を伴って流通しているお金は、どれも「Unhappy Money」です。この種のお金は、人々にストレスを与え、人々を絶望させ、イライラさせ、落ち込ませ、時には暴力的にします。そして人々から、品位や自尊心、優しい心を奪うのです。
あなたがネガティブなエネルギーを抱えながら、お金を受け取ったり使ったりしたら、そのお金は必ず「Unhappy Money」になります。

 また、本田氏によれば、お金だけでなくお金との関わり方も「Happy Money」の流れと「Unhappy Money」の流れに分かれていると本田氏は言う。お金持ちでも幸せになれない人がいる一方、お金がなくても幸せに暮らせる人がいるのは、貯金額よりお金との関わり方が重要だからだ。そして残念なことに、多くの人が「Unhappy Money」の流れにはまってしまっている。

 その原因のひとつとして、本田氏は「欠乏意識」を指摘する。「欠乏意識」とは、欲しいものをすぐに手に入れないと、誰かほかの人に奪われるという考え方だ。この考え方にとらわれると、新作商品をすぐに買いたくなったり、より高額なものを求めたりしてしまう。収入を得てもすぐに使うのでいつもお金に余裕がなく、自分が持っていないものを先に手にした人を見るたび、ストレスを感じるようになるのだ。

 また、本田氏は「不安だからといって、お金を貯めてはいけない」とも述べている。将来への不安や恐怖のために貯金していると、お金の流れの中にネガティブな感情を増やしてしまう上に、いつまでもお金を心配し続ける羽目になる。お金が貯まっても今度は失うことを恐れるのだ。大切なのは、不安や恐怖を抱いている対象が、お金ではなく自分の将来であることに気づくこと。貯金するときはお金の楽しい使い道を想像し、ポジティブな感情をお金に注ぎ込めば、より多くのお金が流れてくるそうだ。

 お金に振り回されずに生きていくには、「Happy Money」の流れをつかむことが大切。そのために必要なことは、「心から感謝」することだと本田氏はいう。前向きな姿勢で仕事を行い、感謝と幸福なエネルギーにあふれている人は、自然とお金の流れを引き寄せてくるのだ。本書にはこのほかに、信頼できる人を作る、幸せの定義は自分で決めるなど、「Happy Money」の流れをつかむためのポイントが詳しく書かれている。

 お金と幸福についてまとめられた本書は、お金を稼いでも満たされない人、他人と自分を比べてしまいがちな人におすすめだ。「お金があれば幸せになれる」という間違った考え方から解放され、お金との向き合い方が変わるだろう。自分の人生に感謝し、お金に振り回されない人生を送りたいと感じた。

文=かなづち