【作ってみた】旬に見直したい最強の健康食材「鮭」! 元気や美肌を取り戻す簡単レシピ

暮らし

公開日:2019/11/18

『さび取りごはん カラダがよみがえる! かんたん鮭レシピ40』(MENUS by DMM.com:著、新生暁子:監修/セブン&アイ出版)

 鉄がさびてボロボロになるように、人の体も「さびる」って知っていますか? 体のさびは不調や老化の原因といわれ、人間のあらゆる病気にかかわっているといいます。

 そんな体のさびを取る・作らない食生活について教えてくれるのが『さび取りごはん カラダがよみがえる! かんたん鮭レシピ40』(MENUS by DMM.com:著、新生暁子:監修/セブン&アイ出版)です。

 本書では体のさびと健康にまつわる基本知識と、最強のさび取り食材「鮭」を使ったかんたんレシピが紹介されています。

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■ストレスや偏った食生活で体はどんどん「さびる」

 本書によると「病気の原因の9割は活性酸素による酸化ストレス」といいます。認知症や動脈硬化などのリスクを高めるといわれる酸化ストレスが「さびる」ということです。

 普段は私たちの体を守ってくれている活性酸素。でも、ストレスや偏った食事、不健康な生活習慣などを続けることで、増えすぎた活性酸素が悪者に豹変し、自分の体を攻撃しだすのだとか…。

 私たちの体には本来、さびるのを防ぐ機能が備わっていますが、そのピークは20代。年齢とともに、私たちはさびやすくなるのです。

■体のさびを取る・作らない最強の食材は「鮭」!

 モロヘイヤやブロッコリーなどの野菜を中心に、増えすぎた活性酸素を無力化する食材はさまざまあります。本書では、その中でもトップクラスの抗酸化パワーをもつ「鮭」を“最強のさび取り食材”として取り上げています。

 最強である理由は、じつは白身魚である鮭をピンク色に染めている「アスタキサンチン」という成分。これにはなんと、抗酸化ビタミンといわれるビタミンEの100倍以上のさび取り効果があるのだそう!

 鮭には血液をサラサラにしたり、中性脂肪を抑えたりするEPA・DHAや、良質なたんぱく質も豊富です。さらには免疫力を高めたり、疲労を回復したり、心の病をやわらげる効果まであります。

 しかも決して高価ではなく、いつでもどこでも入手しやすいのが「鮭」。生鮭や缶詰、刺身用など素材のバリエーションが多く、料理をアレンジしやすいのも魅力です。

 そんな非の打ち所のない鮭のかんたんさび取りレシピを、実際に3品作ってみました。

■鮭のじゃがバターガーリックソテー(pp.94~95)

 生鮭とじゃがいも、アスパラガス、にんにくを蒸し焼きにして、バター、しょうゆで味付けしたかんたんレシピ。「ふっくら、ほろっ」とした鮭の食感と、にんにくの香りが食欲をそそる1品。

 ポイントは生鮭の皮ごと調理していること。皮の部分や身と皮のあいだには、アスタキサンチンやコラーゲンなどの栄養がたっぷりと含まれています。魚の皮が苦手…という人も多いかもしれませんが、せっかくの栄養を無駄にしないためにも、残さず食べたいですね。

■鮭梅ひじきの炊き込みごはん(pp.116~117)

 2品目は鮭缶を丸ごと使った炊き込みごはん。作り方は炊飯器に鮭缶、梅、ひじき、米、しょうゆ、酒を加えて炊き込みます。お水の代わりに、だし汁を使うのがポイント。

 鮭缶の汁ごと使った旨味も栄養もたっぷりの炊き込みごはんは、梅の風味もほんのり加わり、甘く上品な味わい。おみそ汁を添えれば、それだけでもう十分! おにぎりにしてもよさそうです。

■あぶりサーモンサラダ(p.141)

 3品目は刺身用鮭、アボカド、ベビーリーフ、トマトなどの野菜を合わせたボリューム満点のサラダです。刺身用鮭はトースターで軽くあぶり、香ばしさをプラス。お好みのドレッシングをかければ、完成です。

 今回はレシピ通りにあぶりサーモンにしてみましたが、脂がのった旬の鮭は生で食べると効率よく栄養分を摂れるのだそう。鮭が旬の秋から冬にかけては、お刺身やサラダなどで生のままの鮭を積極的に食べていきたいですね。

 本書は鮭のかんたんレシピだけでなく、体のさびにまつわる健康知識がたっぷりと詰まっているのも魅力のひとつ。

 たとえば、さび取り食材は一度にたくさん食べても、吸収できる栄養に限界があるため、過剰分は排出されてしまいます。健康な毎日を過ごすためには、1日3回を基本とした「さび取り食生活」を心がけたいもの。

 本書を読んで、そして作って、食べて、「さびない体」を目指してみませんか?

調理・文=ひがしあや