“消しゴムはんこ”がかわいすぎる!「手のひらサイズのアート」にハマる人続出

暮らし

更新日:2021/12/17

『決定版 消しゴムはんこ。で年賀状 十二支と猫とえんぎもの』(津久井智子/大和書房)

 いよいよ冬本番、一段と寒くなってきましたね。そんな冬の夜はこたつにはいってぬくぬく、ちまちま消しゴムはんこを作ってみるのはいかがでしょうか。

 消しゴムはんこ作家・津久井智子さんの『決定版 消しゴムはんこ。で年賀状』は、「王様のブランチ」(TBS)で「年末におすすめする実用書」として紹介され、視聴者から「かわいすぎる!」「想像力が掻き立てられる!」と大きな反響を呼びました。

 そこで、実用性だけでなく多幸感も得られると話題の消しゴムはんこの魅力を探っていきましょう。

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自分だけで「手のひらサイズのアート」を創り出せる!

 今やSNSやメールといったデジタル年賀状が当たり前の時代。紙の年賀状を出すにしても付録DVDにさまざまな画像データが入ったムックから素材を選ぶ人が多いかもしれません。そんななか、手作りで時間をかけて消しゴムはんこを彫って、インクを塗って、1枚1枚押すというアナログな作業に多くの人たちがハマるのはなぜなのでしょうか?

 ハマった人に聞いてみると、どうやら「手のひらサイズのアート」の世界が楽しめるからなんだとか。実際、1枚作るとどんどん「次はこの色にしてみよう」「構図を変えてみよう」など、まるで自分がアーティストになったかのように創作意欲が掻き立てられるんだそう。同じはんこでもインクや紙の色、押し方でまったく作風が変わり、1枚1枚作風を変えられることが魅力みたいですね。

 

同じはんこでもインクの色を変えるだけでポップにもシックにもなる

 

紙の色を変えるとイメージががらりと変わる。もちろん1つだけ彫って、シンプルな作品も◎

 

 送る相手によってインクの色を変えたり、紙を変えたり、本当に大事な人、届けたい人をイメージしながら作品を仕上げつつ、アーティスト気分も楽しむ。彫るときは「無の境地」。押し始めると、クリエイティブ・スイッチが入って、次から次へと作品を作りたくなるんだとか。

 とはいっても、消しゴムはんこを経験したことのない人にとっては、一見ハードルが高そうに見えるかもしれません。でも「うまく彫れないかも……」という心配は無用! 消しゴムはんこのいい点は、下手でも「味がある」はんこに仕上がるところなんです。さらに使う用具は、消しゴムはんこ専用のゴム版とカッターナイフと、たまに彫刻刀くらい。

 あとは色とりどりのインクなんですが、集めていくとついついコンプリートしたくなるくらいに楽しいみたいですよ!

 

材料は文房具店や東急ハンズ、ホームセンターで手に入るものばかり

 

 同書では十二支だけで4つのテーマ、さらに縁起物をモチーフにしたものもあります。新年のあいさつには喜ばれそうですね。

 

同書のなかでもかなり難易度が高い「七福神」。意外と彫るのは簡単な「伊勢海老」はインパクトもあって人気

 

 さらに縁起物と干支を組み合わせて毎年使える図案も。縁起物モチーフを一つ決めれば、あとは干支を変えていくだけで12年間使えます。例えば富士山を彫ってしまえば、あとは毎年小さな干支はんこを彫るだけでバリエーションがきくという具合です。

 

干支はんこの押し方やインクの色を考えるだけで楽しい

 

 その他、猫とのコラボ図案など自由極まりない図案が297も収録されており非常に充実した内容。絵心がある人もない人も、こんなデジタル時代だからこそ、自分だけの手のひらサイズのアート作品を新年のあいさつに送ってみてはいかが?