「正月太り」を事前に回避! マイナス25kgの減量に成功。ダイエット専門医がマンガで教える「食行動改善ダイエット」

健康・美容

公開日:2019/12/26

『マンガでわかる ダイエット外来の医者が教える 成功率99%のやせ方』(工藤孝文/池田書店)

 突然ですが、あなたは「やせたい」と思った時、どんなダイエット法にチャレンジしていますか? よく耳にするのは運動や食事制限によるダイエットですが、挑戦しても思うような効果が見られなかったりリバウンドしたりと、苦い経験をしたことがある方も多いはず。肥満の原因は人によって異なるため、自分にぴったりなダイエット法を探し出すのはなかなか難しいもの。しかし、『マンガでわかる ダイエット外来の医者が教える 成功率99%のやせ方』(工藤孝文/池田書店)を手に取ると、自分に合ったやせ方が見つかります。

 著者の工藤先生は「世界一受けたい授業」や「ホンマでっか!? TV」といった人気テレビ番組にも出演したダイエット外来医師。自身も過去に、92kgからマイナス25kgの減量に成功。その経験を活かし、多くの人々に「工藤式ダイエット」を伝授しています。

「工藤式ダイエット」は運動や食事制限ではなく、“食行動”に着目。漫画形式の本書では太ってしまう原因や改善法を7つのタイプ別に紹介。やせやすい身体を作るための食べ方や無理をせずに食欲を落ち着かせる方法など、ダイエット外来で実際に教えている“現代人向けのダイエットメソッド”がぎっしりと詰め込まれています。

advertisement

■まずは「食行動質問票」で太ってしまう理由を自覚しよう

 本書を読み始める前にまず行ってほしいのが、巻末についている「食行動質問票」のチェック。回答により、なぜ自分が太ってしまうのかを自覚できる仕組みになっています。

 肥満タイプが分かったら、日常の中で自分がとっている太りやすい行動をより可視化するため、食行動質問票の裏面にある「体重グラフ日記」を2週間つけてみましょう。

 食行動をどう正していけばいいのかを把握できる「体重グラフ日記」は、ダイエット時の強い味方に。

 運動療法や食事療法では挫折してしまった人でも、工藤先生が提唱する「行動療法」という予防的なダイエット法なら無理なく続けやすいはず。さまざまな原因が絡み合って形成される“肥満”という状態は、現状を正しく認知し、自分に合ったやせ方を知ることで改善させていけるのです。

■太りやすいゴールデンタイムは22時から深夜2時!

 自分はどのタイプなのだろう…。そう思い、筆者も実際に食行動質問票をチェックしてみると、「生活習慣ボロボロタイプ」であることが判明。言われてみれば、たしかに食事の時間が不規則になっているなと反省しました。

 とはいえ、生活リズムはなかなか変えづらいもの。そこで、このタイプの人に向けて工藤先生が勧めているのが、「B-MAL1(ビーマルワン)」を意識した食行動を心がけていくこと。

「夜遅い時間に食べると太る説」は、誰しもが一度は耳にしたことがある話。実は、それは事実。1日の体内リズムをコントロールしているB-MAL1という遺伝子がカギを握っています。

 私たちが一定の時間が経つと空腹になったり、夜になると眠くなったりするのは、別名「時計遺伝子」とも呼ばれるB-MAL1が作用するため。B-MAL1には余ったエネルギーを脂肪に変える働きがあり、体脂肪がエネルギーとして分解されるのを抑制したりすることがあるのだそう。そのため、活動のピークである22時から深夜2時に食事をすると太りやすくなると、工藤先生は指摘。どうしてもこの時間にしか食事ができない人には「分食」を勧めています。

 このように『マンガでわかる ダイエット外来の医者が教える 成功率99%のやせ方』では、タイプ別にやせられる方法を解説しているので、自分に合った一番効率的なやせ方が見つかるはず。特に「食べていないはずなのにやせない」、「ダイエットは失敗ばかり」という方こそ本書で食行動を改善して、自信とスリムな身体を取り戻しましょう!

文=古川諭香