性の先進国ノルウェー発! 世界36カ国の女子の性教育バイブルが日本に登場

出産・子育て

2020/2/12

『世界中の女子が読んだ! からだと性の教科書』(エレン・ストッケン・ダール、ニナ・ブロックマン:著、高橋幸子:医療監修、池田真紀子:訳/NHK出版)

「あれ? 気がついたら生理が来てない…」「なんかオリモノの匂いがヘンかも…」「マジで生理痛がキツすぎ。もしかして病気?」――女子にありがちなこうしたモヤモヤ、あなたも経験がないだろうか。この手の悩みは友だちにもなかなか相談しにくいし、いきなり病院に行くのもハードルが高い。ネットで似たようなケースを探しまわってみたものの、答えがバラバラでかえって不安だらけになってしまうなんてことも…。

 そんな時大事なのは、何より「正しい知識」を日頃から身につけておくこと! 「そういうことよく言われんだけど、一体どうすりゃいいわけ?」と思ったあなた、こういうものはネットではなく、信頼度の高い「本」に頼るのがベターだ。たとえば性に関する最新の知識と情報がわかりやすく詰まった『世界中の女子が読んだ! からだと性の教科書』(エレン・ストッケン・ダール、ニナ・ブロックマン:著、高橋幸子:医療監修、池田真紀子:訳/NHK出版)は、超頼りになってくれるはず。

 この本はもともと、性の先進国といわれるノルウェーの二人の女子医学生が、女性の体がいかに素晴らしいか、その驚きと誇りを共有しようと立ち上げたブログ〈性器〉がきっかけで生まれたもの。女性たちの長年の疑問にわかりやすく答えてくれると大評判で、2017年の出版以来たちまち注目を集め、現在は世界36カ国の女子のバイブルとなっている。このほど登場した日本語版では、実際に教育現場で性教育を実践している高橋幸子医師が医療監修を務め、日本の最新事情についてもきっちり補足するというなんとも頼もしい1冊なのだ。

 中身をのぞいてみると、基本からディープな話まで盛り沢山。まずは女性器の仕組みと役割、月経のメカニズムやオリモノについてといったベーシックな情報。さらに、処女膜の正体に挑んだり、デリケートゾーンのムダ毛剃りにアドバイスしたりと、ユニークで知られざる「使える」ネタも盛り沢山だ。

 そしてなんといっても注目してほしいのは3章以降。ズバリ「セックス」をテーマに「避妊法」や「中絶」、さらには「下半身のトラブル」に大幅にページをさいて、悩める女子に目線を合わせて不安をじっくり取り除いてくれる。この手のことは年齢やセックス経験の有無に関わらず誰もがしっかりおさえておいた方がいいだろう。望まない妊娠からも罹りたくない性病からも、正しい知識さえあれば主体的に自分を守ることができるのだから。

 それにしてもこうした性に関する問題は誰もが直面するのだから、本来ならもっとオープンに社会でも語られていいはずのこと。でも親や友だちとだってそんなに話題にすることもなければ、学校の性教育だって世界的にみたらもかなり後れているのが現実だ。だが、もしも何かあった時に「教えてもらえなかったから知らなかった…」なんて嘆いても、誰も責任を取ってはくれない。

 もちろん、パートナー同士でお互いの身体を大切にしあう努力は必要かもしれない。でも、パートナーに期待したって、諸々の現実を受け止めるのは、結局は自分自身だ。帯にある西原理恵子さんの言葉「正しい知識はあなたを守る最強の鎧です」の通り、そんな時は「知識」こそが最大の防御となる。ならば女子たちよ、本書で正しい知識を身につけて、自分のことを守る方法を手に入れよう!!

 なお、もしもこの記事を、思春期の娘や姪っ子を持つ大人が読んでいたら、本書を是非プレゼントしてあげてほしい。一緒に読むのもいいかもしれない。あっけらかんと言いにくいことをポジティブに語ってくれる本書ならば、照れ臭さも吹っ飛ぶはず。できる範囲で自分で自分を守り、いたわるため、これからの女子には必読書にしてほしい一冊だ!

文=荒井理恵