「半額シール」に騙されるな! 節約家がうっかりハマりがちな「落とし穴」に注意

ビジネス

2020/2/25

『騙されてませんか 人生を壊すお金の「落とし穴」42』(荻原博子/新潮社)

 物事の裏側や真実にはなかなか気が付きづらいもの。甘い誘い文句に釣られやすい「お金」に関わることだと、とりわけ切実な場面にも出くわしやすい。
 
 経済ジャーナリスト・荻原博子さんの著書『騙されてませんか 人生を壊すお金の「落とし穴」42』(新潮社)は、一見お得そうにみえる場面で“心にブレーキ”をかけてくれる1冊。賢くお金を使うためのヒントがちりばめられている。

「半額シール」に釣られて余計な買い物をしないためには?

 スーパーマーケットには、夕方頃になると値引きシールの貼られた商品がズラリと並ぶ。どれもお得だと手を伸ばしてしまいがちだが、じつはこの手の商品にもデメリットが存在するという。

 そもそも値引きされた商品は「消費期限が近づいている商品」が多い。値引きされる時間帯が「ちょうど空腹になる時間帯」とかさなっていることから、食べたいという無意識の欲求からついつい買い物カゴへ入れたくなってしまうのだそうだ。

 これを防ぐために紹介されている対策は、飴やガムを口に放り込んだまま買い物する方法。空腹をまぎらわせて理性に訴えかける、“最強の節約アイテム”になるという。

保険料は月々払いよりもまとめ払いがお得

「月額○○円」と一見安く見えるものがある。だが、余力があるなら初めにまとめて支払ってしまった方が、得になるものも多々ある。

 例えば、生命保険料はそのひとつ。会社や商品によっても異なるが、本書によれば、年額でまとめて支払う方が「2~6%も安くなる」ケースもある。仮に1年間のまとめ払いで割引率4%の商品があったとすると、月額2万円だと年24万円かかるところ、一括での支払い額は23万400円となり、9600円も得することになる。

 定期券などもまとめ払いで得する一例。この他にも、1年ごとの支払いを10年分まとめて支払える火災保険など、よくよく調べてみると安くなるものは多々ありそうだ。

コンビニで待ち受ける「うっかり無意識消費」に気を付けろ!

 なぜかお金が貯まらない…。そう嘆く人は、仕事途中や帰り道などについつい立ち寄りたくなるコンビニでの買い物に注意したほうがいいかもしれない。

 コンビニへ足を運んだところ、お目当てのもの以外にお菓子やデザートなどもついでに買ってしまったという経験がある人は多いだろう。その手の買い物は「無意識消費」になりがちだ。例えば、週3000円もそうして無意識に使っていると、年間でじつに15万円近くも出費がかさむ計算になる。

 こうしたうっかり消費を防ぎたいのであれば、財布の中に使い過ぎないよう決まった金額だけ入れておくのがひとつの策。「必要がなければ買い物に行かない」と構えるのがベストだが、浪費を我慢できた日には「コンビニに寄ったつもり貯金」を試してみるなど、モチベーションを保つ工夫も節約が長続きするためにおすすめだという。

 お金を使う場面では、「なるべく損したくない」「できる限り得したい」と思うのが本音。紹介したこの1冊をたよりに、損しないための生活習慣をぜひ身につけたい。

文=カネコシュウヘイ