【科学的雑学】知っていると自慢できる。缶ビールを急冷する意外な方法!

スポーツ・科学

2020/3/11

『誰かに教えたくなる 科学の雑学』(池田圭一:著、造事務所:編/光文社)

 日々進化し続ける科学。高度なテクノロジーが編み出され、世界を変えていく可能性を秘めた分野だ。しかし、一般市民である私たちが科学分野の「高度なテクノロジー」を具体的に感じる機会はあまりない。
 
 だが、私たちの生活の中にも最新科学は存在している。身近にありすぎて、普段気にも留めていないだけなのだ。
 
『誰かに教えたくなる 科学の雑学』(池田圭一:著、造事務所:編/光文社)で紹介されているのは、私たちのごく身近にある科学の雑学。例えば、「缶ビールを急いで冷やすには?」「録音した自分の声が変に聞こえる理由」など、今日にでも誰かに教えたくなるような話がつめこまれている。その中から、いくつか興味深い話題を紹介したい。

缶ビールを急いで冷やすには?

 冷えた缶ビールを「グイッ」とやろうと思っていたのに、冷蔵庫に入れ忘れていてぬるいまま…なんてことはないだろうか?


 そんなときには、横にした缶ビールをボールに張った氷水に半分ほどつけ、クルクルと40回ほど回してほしい。するとビックリ。「キンキンに冷えてやがるッ…!」まさに悪魔的な冷たさに。
 
 これは、缶がアルミ製であることがポイント。身近な金属の中でも、アルミニウムは熱を伝えやすい性質があるので、ビールの生温かさを氷水が一気に奪うのだ。回すことにより、内部では冷えたビールが循環。そのため、短時間で均一に冷やされるというカラクリだ。

 ちなみに、最近流行っている地ビールは冷やしすぎると味が落ちてしまうものもあるので、冷やしすぎには注意が必要。

ハイエナは腐った肉ばかり食べておなかを壊さないの?

 ハイエナと聞くと、なんとなく意地汚く、死肉をあさるワルモノのイメージを描きがち。

 だが、本当のハイエナは狩りの名手。群れでの華麗な連係プレーが持ち味で、食料の6割以上を狩りによってゲットしている。ライオンのおこぼれにあずかるのではなく、逆にライオンが横取りすることも少なくない。つまり、ハイエナは基本的には新鮮な肉を食べているということだ。
 
 では、なぜ汚いイメージがついているのだろうか? それは、死後硬直した固い肉や、他の動物が食べられないような骨まで食べる姿が目撃されていることが原因。今まで思い描いていたイメージとは違って、ライオンに獲物を横取りされてしまうような可哀想なヤツなのだ。まさに誤解されやすいタイプと言える。

 この事実を知ってから、もう一度ハイエナを見てみよう。「なんだ、案外カワイイ顔をしてるじゃないか」と思えるかも。ぜひ、改めて確認してみてほしい。

ミツバチの巣穴はなぜ六角形?

 ミツバチの巣穴は、数学的な理由から六角形でつくられている。巣という限られた範囲の中で、丸い部屋を敷き詰めれば隙間ができてしまうし、四角形では少し狭い。もっとも効率よく部屋をつくろうとすると、六角形がベストなのだ。
 
 これは、私たち人間も「ハニカム構造」として、航空機や建築材にも活用している。少ない材料で、頑丈なものができる優れた構造だ。

 人間が長年の研究によって手に入れた知識を、すでに実践していたミツバチ。身近に存在する科学の偉大さが感じられる一例だろう。

録音された自分の声が変に聞こえる?

 録音された自分の声を聴いてみると、普段しゃべっている自分の声と違って、違和感を覚える。大体の人は「こんなに高い声だっけ?」と声の高低差に驚くはずだ。

 これは、普段私たちが話しているときには口の中から頭蓋骨へ伝わる「骨伝導音」と、外の空気を振動させ耳から聞く「気導音」の両方を聞いているから。
 
 骨伝導音というのは、低くこもって聞こえるので、気導音だけを聞いた自分の声は高く、なんだかいつもと違って気持ち悪く感じるのだ。

 本書では、このような謎が134個も解説されている。ひとつひとつの謎はどれも1~2ページでわかりやすく解明されるので、ちょっとした隙間時間に読むにもピッタリ。スラスラと読めるので、これは、というネタを自慢気に人に披露してもいいかもしれない。

文=冴島友貴